兼六園に隣接する金澤神社。加賀藩前田家の11代藩主・治脩(はるなが)が1794(寛政6)年に現在の兼六園の梅林がある場所に藩校を建てた際、鎮守社として創建されました。主祭神は学問の神であり、前田家の先祖であ
兼六園に隣接する金澤神社。加賀藩前田家の11代藩主・治脩(はるなが)が1794(寛政6)年に現在の兼六園の梅林がある場所に藩校を建てた際、鎮守社として創建されました。主祭神は学問の神であり、前田家の先祖である菅原道真(すがわらの みちざね)。
多くの人が学業成就を願って訪れる神社ですが、実は一般庶民が参拝できるようになったのは、明治の1874年になってからのこと。それまでは城下の婦女子のみが春と秋の祭りのときだけ参拝を許されていた、庶民にとっては憧れの的でした。
一の鳥居をくぐった横には、金沢の地名の由来となった泉「金城霊澤(きんじょうれいたく)」があるので、立ち寄ってみましょう。
二の鳥居をくぐった先には、この石でイボをこすると取れると伝わる「いぼとり石」があります。石は大人が両手で抱えられるほどの大きさで、表面はつるっと滑らか。多くの人にこすられた結果であることが容易に想像できます。
拝殿は神門をくぐった先にあります。その手前には、板屋神社遥拝所(ようはいじょ)が鎮座。江戸時代に、当時としては画期的な技術で金沢城へ用水を引いた「板屋兵四郎」を祭る板屋神社を参拝するための建物です。
学業成就の菅原道真のほか、金運・災難除けの白蛇龍神様、商売繁盛の稲荷大明神、交通安全の神である琴平大神などもご祭神。強力な神々ぞろいで幅広い願いを叶えてくれる万能の神社。最後に、拝殿左手にある夢牛(ゆめうし)の像をさわりましょう。夢牛は天神様のお使いと言われており、願い事を思い浮かべながら牛の頭を撫でるとかなうと言われています。