旧加賀藩士高田家跡は、加賀藩の家臣だった高田家の屋敷跡。江戸時代に加賀藩の武士の屋敷が集まり、今もその面影が残る観光地「長町武家屋敷跡」の端、ちょうど武家屋敷が途切れるあたりに建つ立派な門構えが目印です。
旧加賀藩士高田家跡は、加賀藩の家臣だった高田家の屋敷跡。江戸時代に加賀藩の武士の屋敷が集まり、今もその面影が残る観光地「長町武家屋敷跡」の端、ちょうど武家屋敷が途切れるあたりに建つ立派な門構えが目印です。
敷地内には中級武士以上にのみ建築が許されていた長屋門があります。江戸時代後期に建てられた門を修復したもので、その大きさは長さが約17m、奥行きは約3.6m。土台部分には金沢城の石垣と同じ戸室石が使われており、高田家が藩内である程度高い位置にあったことをうかがわせます。
長屋の内部は、仲間(ちゅうげん)と呼ばれた奉公人の部屋や馬を置いた厩(うまや)などがある独特の造り。江戸時代の武家の暮らしぶりを知る上で貴重な資料として、金沢市の指定保存建造物になっています。
屋敷は残念ながら残されていませんが、横を流れる大野庄用水から水を引き入れて造られた池泉回遊式庭園を見ることができます。立派な枝ぶりの松の木が存在感たっぷりで、季節ごとの花や水の音に癒やされます。
高田家は禄高550石の中級武士ですが、近くには1,200石の屋敷を移築した野村家や足軽の住居もあるので、3つの施設をまわり、階級によって歴然と異なる住居や暮らしぶりのレベルの違いを比較するのも興味深いルートです。