冨士山本宮浅間大社(ほんぐうせんげんたいしゃ)は、全国に1,300もある浅間神社の総本宮であり、富士山信仰の中心地。紀元前27年頃、富士山の大噴火を鎮めるために建てられたのが始まりです(その後、場所は現在の
冨士山本宮浅間大社(ほんぐうせんげんたいしゃ)は、全国に1,300もある浅間神社の総本宮であり、富士山信仰の中心地。紀元前27年頃、富士山の大噴火を鎮めるために建てられたのが始まりです(その後、場所は現在の地に移動)。神社のすぐ北側の住宅地には、富士山噴火の溶岩の末端崖(まったんがい)が見られ、噴火の威力を感じることができます。
鳥居の前に立つと、晴れていれば右後方に富士山が見えます。富士山が見える確率が高いのが冬で、次いで初春や晩秋です。ただ、鳥居のそばに、富士宮やきそばの簡易食堂もあり、いつでも楽しめる場所。富士山の気が留まる龍穴に位置し、人の気持ちを明るくし、愛情運や対人関係に効能があるとされるパワースポットです。
冨士山本宮浅間大社の本殿は、神社としては珍しい2階建てです。大きな三角の屋根が特徴の1階屋根部分は、寄せ棟造りと呼ばれ、富士山の形を模して作られています。三角の屋根の奥に配置された2階は、富士山のさらに上にある聖なるものを表しているとされています(諸説あり)。
順路を進むと湧玉池(わくたまいけ)へ。富士山に降った雨や雪が、15年ほどかけて湧き出しているというこの池は、かつては信仰のための富士登山前に、身を清める場所でした。