大井ダム上流の約10kmの区間にあたる。恵那峡は1920年(大正9年)に地理学者の志賀重昂が命名したものである。全国にはダムの開発によって景観が損なわれたケースが多いが、この恵那峡は、自然の造形と人工物の融
大井ダム上流の約10kmの区間にあたる。恵那峡は1920年(大正9年)に地理学者の志賀重昂が命名したものである。全国にはダムの開発によって景観が損なわれたケースが多いが、この恵那峡は、自然の造形と人工物の融合によって誕生した景勝地である。恵那峡県立自然公園の中枢。
恵那峡は一帯に奇岩が多いことで卓越している。屏風岩、軍艦岩、獅子岩、鏡岩などが見られ、それらを見物するための遊覧船が周航している。地質学的にも貴重な場所であり、鉱物博物館がある。また、名古屋圏にも近いことから行楽地として栄え、近辺には恵那峡ワンダーランド(旧恵那峡ランド)や恵那峡カントリークラブなどがある。古くは大変な賑わいを見せたが、レジャーの多様化によって徐々に観光客が減少、恵那峡ランドの閉鎖に伴い、恵那峡ロープウェイが休止される影響が生じた。
恵那峡には恵那峡大橋が架かる。