城内にある二の丸、本丸、西の丸、西の丸庭園など、すべてを回ろうとすると2時間ほど。天守閣の見学だけでも来場者の平均では50~60分かかっているようです。時間に余裕がない時はまずエレベーターで8階の展望
城内にある二の丸、本丸、西の丸、西の丸庭園など、すべてを回ろうとすると2時間ほど。天守閣の見学だけでも来場者の平均では50~60分かかっているようです。時間に余裕がない時はまずエレベーターで8階の展望台へ。地上約50mの高さからぐるりと眺望を楽しんで、そこから階段を下りて各階の展示物を見るといいでしょう。
大阪城の石垣とお堀は江戸時代に築かれたものが現存。ことに石垣は長さ12kmにおよび、組まれた石のスケールに驚かされます。大手門付近の、蛸石(たこいし)と名付けられた重量108t、表面積36畳の巨石や、千貫櫓(せんがんやぐら)も必見。千貫櫓は国の重要文化財に指定され、大手土橋から見ると絵的にも美しい姿を見せてくれます。また、秀吉時代の品々や歴史資料を展示している天守閣の3・4階では、ほぼ2カ月ごとに替わる企画展を催しているので要チェックです。
SNS映えする写真を撮るなら、まず天守閣の8階展望台へ。地上50mから見下ろすお堀や庭園、間近にある金鯱をからめたり、大阪市街を背景にしたりすれば開放的なスナップが撮れます。そこから2階に下りて、等身大レプリカコーナーにある「しゃちほこ・伏虎」とのツーショットも、ほのぼのした1枚に最適。その他、本丸内堀の北西側から望む石組みの豪壮なショットや、西の丸庭園から眺める天守閣の美しさも見応えがあります。
大阪城の内堀を約20分間で巡る大阪城御座船(ござぶね)は、「豊臣期大坂図屏風」に描かれた秀吉愛用の「鳳凰丸」を模したもの。堀を泳ぐ鯉などを眺めながら、大阪城にまつわる音声ガイドに耳を傾けてみましょう。そして注目しておきたいのは、本丸東面に見られる豪壮な高石垣。圧倒的な迫力があり、水面の高さから眺められるのもこの御座船ならでは。運航時間や料金は公式サイトでご確認を。
総面積約100haの大阪城には3,000本ほどの桜があり、どこを散策してもお花見ができますが、一番人気は西の丸庭園。約6.5haの園内は約300本の桜に彩られ、天守閣を背景に美しい桜風景を満喫できます。例年、開花時期には夜のライトアップも行われ、昼と夜の風情が異なる天守閣と桜を楽しむのもいいものですよ。