Osaka Metro堺筋線・日本橋駅の10番出口を出て、堺筋に沿って南へ行けば、すぐにそこが黒門市場だとわかります。大勢の人の熱気がムンムンするなかで、浪花商人の威勢のいい関西弁が、朝から響きわたっていま
Osaka Metro堺筋線・日本橋駅の10番出口を出て、堺筋に沿って南へ行けば、すぐにそこが黒門市場だとわかります。大勢の人の熱気がムンムンするなかで、浪花商人の威勢のいい関西弁が、朝から響きわたっていますから。
江戸時代後期から続く歴史ある市場は、鮮魚店を中心に精肉店、青果店など約170軒が、約580mにわたって軒を連ねています。もともとは、この地域にあった圓明寺(えんみょうじ)の山門辺りで市が開かれていたもので、当時は「圓明寺市場」と呼ばれていたそうですが、その門が黒色であったことから、いつの間にか「黒門市場」といわれるようになったとか。
「ほんまもん」にこだわり、昔から大阪の台所とまでいわれてきた、食い倒れ大阪を象徴するような黒門市場は、長年、プロの飲食店から地元の主婦まで愛されてきましたが、近年はフリーペーパーに情報を載せたり、英語のパンフレットを配布したりした結果、日本人客だけでなく、外国人客が急増したそうで、平日は1日平均約3万人、年末ともなると1日約15万人が押し寄せるにぎわい。
黒門市場では鮮魚に力を入れていることが、アーケードにぶら下がる巨大なタイやマグロ、クエ、カニ、タコなどのおもしろオブジェを見てもわかります。
ずらりと店頭に並ぶ、その日水揚げされた新鮮な魚介類。ここはじっくり品定めですね。マグロ丼や豪華海鮮丼も人気ですが、その場で食べたいお客さんの要望にも応え、選んだウニはその場で殻をむいてくれたり、ホタテはバターと醤油で炭火焼きにしてくれたり、好きな魚を選べばオリジナル丼を作ってくれたり。鰻やハモの串焼きや肝串、ひとくちタコも1本からOK。黒門市場は「食べ歩き天国」でもあるのです。
テイクアウトはもちろん、イートインスペースもあります。魚介類だけでなく、肉汁あふれる黒毛和牛の牛串などのガッツリ系からフルーツやスイーツまで、バラエティも味も量も大満足!
お店の人とのやり取りも、楽しみのひとつですよ。