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  • 明治時代の神仏分離によって僧坊から神社となった
  • 後醍醐天皇の玉座が置かれた部屋。桃山期に模様替えされている
  • 義経らが身を隠したとされる潜居の間は室町期に改築
  • 秀吉が花見の際に持ち込んだ金屏風の一つ、狩野山雪作「竹の図」
  • ペットに関する願いを書く絵馬やペット用のお守りも
  • 秀吉が花見に来た際、自ら基本設計をしたと伝わる鶴亀蓬莱の庭

吉水神社

概要

明治時代までは吉水院と呼ばれる修験道の僧坊として、さまざまな歴史の跡を留めている吉水神社。世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」に登録されています。 1185(文治元)年、この地へ身を寄せたのは、
明治時代までは吉水院と呼ばれる修験道の僧坊として、さまざまな歴史の跡を留めている吉水神社。世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」に登録されています。

1185(文治元)年、この地へ身を寄せたのは、源頼朝の追っ手から逃れた義経と静御前、弁慶の一行でした。しかし、わずか5日で再び義経と弁慶は追っ手から逃れる旅へ。本堂脇の書院にある潜居の間は、彼らが身を潜めた場所です。展示室では義経が身につけていたという鎧なども見ることができます。

その151年後の1336(延元元)年、後醍醐天皇が吉野で最初に皇居と定めたのが、この吉水院でした。当時の宗信法印が迎えたということですが、天皇を吉水院まで導いたのは柴犬だったという逸話も。その伝説にちなみ、現在、吉水神社ではペットのお守りの販売やご祈祷も行なっています。

そして、1594(文禄3)年、ここに滞在したのは、吉野で大花見を開こうとやってきた豊臣秀吉。その際に持ってきたという、秀吉愛用の金屏風などが残され、間近に見ることができます。

さまざまな歴史を重ね、貴重な品々が残る書院は、書院造の初期の様式を見せる代表的なものともいわれています。義経ゆかりの潜居の間は室町初期に改築され、床の間や違い棚、釘隠などの細部にも注目。一方、後醍醐天皇の玉座が置かれたという部屋は、豊臣秀吉が修理したと伝わり、狩野永徳作の障壁画も組み込まれた華やかな桃山式書院造を見ることができます。

また、桜の時期、駐車場脇の一角からは中千本と上千本の桜が一望のもと。「一目千本」と呼ばれる花見の名所となっています。
ロープウェイ吉野山駅から徒歩約20分の距離です。
境内自由で、書院拝観料は大人600円、中高生400円、小学生300円です。

基本情報

  • ※掲載情報についてはその正確性を保証するものではありません。最新情報は必ず、公式サイト等をご確認ください

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