国立広島原爆死没者追悼平和祈念館は、平和記念公園内の原爆死没者慰霊碑「広島平和都市記念碑」の隣にある施設。原爆死没者の尊い犠牲を銘記し、深い追悼の意を表すとともに、その体験を後世に伝え、世界の恒久平和を祈念
国立広島原爆死没者追悼平和祈念館は、平和記念公園内の原爆死没者慰霊碑「広島平和都市記念碑」の隣にある施設。原爆死没者の尊い犠牲を銘記し、深い追悼の意を表すとともに、その体験を後世に伝え、世界の恒久平和を祈念することを目的に設けられました。
地上部には、原爆投下時刻の「8時15分」を表すモニュメントが建っています。また、そのモニュメントを取り囲むように、水を求めながら亡くなられた犠牲者を追悼するための水と、建設工事中に敷地内から出土した被爆瓦などが配置されています。
地下1階には、4万編を超える被爆者の体験記や証言ビデオ、広島市内の被爆前後の写真、被爆直後の市内の動画などが閲覧できる「体験記閲覧室」や、被爆者の思いを伝える企画展を開催する「情報展示コーナー」も。
地下2階には吹き抜けの「平和祈念・死没者追悼空間」があり、壁面には、爆心地である旧「島病院」付近から見た被爆後の街並みが表されています。まるで爆心地に立っているかのように、見る人を360度ぐるりと取り囲むその壁面は、1945年末までの死没者数と同じ、約14万ものタイルを用いて制作されています。「遺影コーナー」では一人ひとりの遺影や名前を検索できます。