上野原遺跡は、標高250~260メートルの台地上に位置する縄文時代早期(約9500年前)から中世にかけての複合遺跡である。当初は工業団地の「上野原テクノパーク」として造成される予定であったが、1986年(昭
上野原遺跡は、標高250~260メートルの台地上に位置する縄文時代早期(約9500年前)から中世にかけての複合遺跡である。当初は工業団地の「上野原テクノパーク」として造成される予定であったが、1986年(昭和61年)の造成中に弥生時代の竪穴建物が発見された。その後の発掘調査で、竪穴建物52棟や集石遺構・連穴土坑(炉穴)などが広がる縄文早期の定住集落が見つかったほか、中世にいたる遺構・遺物が出土した。1997年(平成9年)に鹿児島県知事・須賀龍郎が遺跡の現地保存を表明し、1999年(平成11年)には国の史跡に指定された。
上野原縄文の森は、この上野原遺跡を保存・活用し、歴史と文化の学びの場とするために鹿児島県により整備された公園および体験型施設で、2000年(平成12年)に着工され、2002年(平成14年)10月5日に開園した。園内には、展示施設である上野原縄文の森展示館や検出遺構を保存公開した遺跡保存館、縄文時代の集落を再現した復元集落などのほか、県内の埋蔵文化財発掘調査を実施する鹿児島県立埋蔵文化財センター等があり、鹿児島県考古学研究の拠点となっている。