諏訪湖南側の上社本宮・前宮、北側の下社春宮・秋宮の二社四宮からなる諏訪大社は、全国各地の諏訪神社の総本社。古事記や日本書紀にもその名が記されており、国内最古の神社のひとつと言われています。
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諏訪湖南側の上社本宮・前宮、北側の下社春宮・秋宮の二社四宮からなる諏訪大社は、全国各地の諏訪神社の総本社。古事記や日本書紀にもその名が記されており、国内最古の神社のひとつと言われています。
1659(万治2)年建造とされるの御影石の大鳥居から下社春宮へ向かう道は、かつては馬場だった場所。途中にある下馬橋は下社最古の建物で、室町時代の建立です(1730年代に修復)。
下社春宮も他の三社と同様、本殿がありません。二之鳥居をくぐると、正面にあるのは神楽殿。その先には国の重要文化財に指定されている幣拝殿と片拝殿があり、さらに奥には御神木の杉の木が立つという構図。2月1日には秋宮から春宮へ、8月1日には春宮から秋宮へ御霊代(みたましろ)が運ばれる遷座祭が行われます。
神楽殿の右手前には、先端は二股に分かれながらも根元では一緒になっている「結びの杉」があり、良縁・縁結びの御利益があるとか。
社殿の周囲四隅には、モミの木を切り出した御柱(おんばしら)が立てられています。これらは7年に一度の神事「御柱祭」で取り替えられるのですが、重さ10tにもなる木を人力で10km以上曳行していくという勇壮な行事。一之御柱と二之御柱は近くで眺められるので、そびえ立つ御柱の大きさを実感してみては。
なお下社の社殿は、建替時に春宮も秋宮も同じ図面で造られたため、構造が同じなのだそう。ただし立川流と大隈流という当時の二大流派の手により彫刻が施されているので、それぞれを見比べるのも一興です。