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ミシュラン一つ星「寿志 城助 - すし じょうすけ」in 神戸三宮北野

訪問 2015.05

・寿志 城助 - すし じょうすけ場所は三宮北野坂のかなり奥の方、歩道橋を渡った側で、さらに奥に進んで右折した道沿い。すぐ近くに神戸電子専門学校があります。外観はお店の前に10段ほどの階段があり、その上にライティングと共に位置する扉と大きな観葉植物。非常に雰囲気があり、異質な雰囲気が漂っています。扉を開けるとさらに通路があり、中に入ると広がる素晴らしい空間。ゆったりとした広めのカウンターが現れ、そのまま料理がスタート。内容は全てお任せです。では料理紹介に。※ちなみにあえて聞いてはいませんが、食べログを見る限りでは撮影禁止との事で今回は写真は無しですがご了承を。まずは造りと共に、一品メニュー。・アブラメの造り・あん肝・いくら・ハマグリの出汁の茶碗蒸し・燻製・金目鯛・さより・もずく見た目はどれもシンプルだが、一つ一つ手間がかかってるのが分かる。熟成されたアブラメから始まり、絶品のあん肝や昆布締めの金目鯛等の創作性、かと思いきや、そのままの鮮度を活かした極上のもずくが出たりと様々。握りまでの品数が多く、これだけでも結構楽しめます。この握りまでにすでに時間が約1時間以上経過。そしてここからが握りです

ミシュラン一つ星「寿志 城助 - すし じょうすけ」in 神戸三宮北野

訪問 2015.05


・寿志 城助 - すし じょうすけ





場所は三宮北野坂のかなり奥の方、
歩道橋を渡った側で、さらに奥に進んで右折した道沿い。
すぐ近くに神戸電子専門学校があります。

外観はお店の前に10段ほどの階段があり、
その上にライティングと共に位置する扉と大きな観葉植物。

非常に雰囲気があり、異質な雰囲気が漂っています。
扉を開けるとさらに通路があり、中に入ると広がる素晴らしい空間。
ゆったりとした広めのカウンターが現れ、そのまま料理がスタート。

内容は全てお任せです。




では料理紹介に。

※ちなみにあえて聞いてはいませんが、
食べログを見る限りでは撮影禁止との事で今回は写真は無しですがご了承を。

まずは造りと共に、一品メニュー。

・アブラメの造り
・あん肝
・いくら
・ハマグリの出汁の茶碗蒸し
・燻製
・金目鯛
・さより
・もずく


見た目はどれもシンプルだが、一つ一つ手間がかかってるのが分かる。
熟成されたアブラメから始まり、絶品のあん肝や昆布締めの金目鯛等の創作性、
かと思いきや、そのままの鮮度を活かした極上のもずくが出たりと様々。
握りまでの品数が多く、これだけでも結構楽しめます。


この握りまでにすでに時間が約1時間以上経過。
そしてここからが握りです。

・イカ
・ブリ
・キス
・エビ
・赤貝
・とり貝
・サワラの燻製
・まぐろ
・トロ
・ウニ
・穴子(塩とタレ)
・ホタテ
・赤貝の巻き


以上の握り。
美しい切れ目が入ったイカ、食感が全くないとける様なエビ、大間の上質な紫ウニ、
美しい形をした赤貝、燻製の香りが広がるサワラなど、遊びが盛りだくさん。

そして最後に、
・赤だし
からの絶品の、
・玉子


以上の料理内容。
基本ほとんどの説明がないため、抜けているネタがあるかも分かりませんが、
覚えていて分かる範囲ではこんな感じです。


感想ですが、とりあえずこんなに色々な感想を持った食事はおそらく初めて。

まず味に関して言えば、三宮界隈のお寿司屋さんだとトップレベルと思います。
僕が訪れたこの周辺のお寿司屋さんの中では、一番クオリティが高かった。
全てがダントツに美味しいという訳ではないですが、技量が非常に高いです。

握りは酢が強めにきいた、少し温かい赤酢のシャリをベースに、サイズは小さめ。
程良いネタのサイズとのバランスも良く、とても食べやすい。
一つ一つ時間をかけて丹念に仕込まれた鮮度と技量の組み合わせが抜群。
鮮度を活かした食感を楽しむタイプではなく、しっかりと熟成させた江戸前寿司。
最後のシメとなる玉子も一見デザートの様な食感と感触、絶品でした。

コスパに関しても予想よりも安く抜群、
内容から見ると金額以上の質を存分に感じられると思います。



と、味はおそらく誰もが納得のクオリティだと思いますが、
ここからがこのお店の意見や評価が別れる部分。

噂では接客面にかなりの難有との事でしたが、
まず難というよりも行く人や求める物によって全く評価は違ってくると思います。

僕に関して言えば、まず最初に入った時の印象は悪く、必要な事以外は口にしない。
ただこの時僕以外がほとんど常連さんで、
常連さんと話はするが、こっちにはまず話す事はなくネタもほぼ説明なくさっと出す。
音楽はなく無音、一人も話していない時は透明な時間になります。
正直他では感じた事にない、かなり異質の空間ですね。


そんな中、大将一人で握る上、しっかりと一品一品を出すのにこだわりがあるので、
料理提供の時間が非常にゆっくりで、かなりの時間をもてあます。
それに他の常連客とこの一見で行った時のアウェー感、
なるほど、結構覚悟はして行ったがこういう感じか、と。
正直、最初の一時間半前後は今までに感じた事がないほど居心地が悪かった。

お店の雰囲気からか、正直客層も自信家が多く結構癖のある人が多いかと。


と、ここまでだとサービスは最悪と思われそうですが、決してそうではなく、
何を求めてこのお店に行くかという目的によって満足度は大きく変わります。

途中こちらから大将に話しかけたりお客が入れ変わったりした事をきっかけに、
かなり色々な会話をするようになり、居心地の良さが180度変わりました。

おそらくこっちが話さないとほぼ会話はなく終わると思いますが、
話せばすごく色々と話してくれる大将で、印象もかなり変わります。

そんな会話の中で聞いたお寿司へのこだわりは半端なく、ただただすごい。
毎朝6時半に起き、睡眠時間は毎日約1時間半のみ。
仕込みはもちろんのこと、何時にご飯を炊く、何時にこれを仕込む、何時にこれ、
全ての作業のルーティーンがあり、全部毎日同じ時間に同じ作業をしている。
少しでも時間のずれが出てしまうと、提供する味や鮮度が変わってしまう。

このプロ意識はちょっと別格であり、お寿司に対する向きあい方が半端じゃない。
通りで提供されるお寿司は美味いはず、これで美味くない訳が無い。
仕事といった概念ではなく、人生レベルで寿司屋という形に付き合ってました。


後半はそんな色んな話をする事で充実した時間になり、
トータルの滞在時間は3時間半から4時間、カセント以上の滞在となりました。
途中、横の席には「bb9」のお店の方が来られ、訪問した事を覚えてくれていて
声を掛けてくれた事もあり、より話しに花が咲きました。


聞く限り、大将にとってお店での対応は美味い寿司を提供するのが大前提であって、
そこを目的としなければ意味が無いし、接客だけが良くても意味が無い、と。
ごもっとも、どれだけ接客が良くても美味くなければ僕も再訪はしない。

ただ、僕にとっては居心地が悪ければ料理の味が変わるし、美味しくも感じない。
「料理の質」と共に「サービスの質」、そして「空間の質」と「過ごす時間の質」
これらに金額とのバランスが相まってこそ、素晴らしいお店だと思う。


はっきり言うと人は選ぶとし、誰にでも受け入れられる万人のお店ではない。
メンタルが弱い人はちじこまってしまう人もいるのではないかと思います。
大将としても、誰にでも来てほしいと思っていないのも一つのスタンス。


そういった事も含め、一見さんには確かにかなりハードルが高いお店ではあるが、
それもその時々のお客さんの質や人数によってもかなり変わると思います。
それと一度大将と向き合う事が出来れば、楽しく過ごす事が出来ると思います。
ただお店はいつ行っても最低限のサービスがあって当たり前、と言えばそれまで。


少し偏った考え方ではあるが、決して悪い人ではなく自分をしっかりと持った人。
どちらにしても寿司の味わいには間違いありません。

僕も最初の印象はひどかったが、結果最終的には満足して帰る事が出来ました。
ただ思う事が多いので、気持ち良く帰れた訳じゃない。
けど経験としても行って良かったと思います。

かなり長くなりましたが、気になる方は是非一度足を運んでみて下さい。

店舗情報

掲載情報修正

  • 価格帯
    ¥10,001~¥15,000
  • 定休日
    日曜日

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