頂き物なので、お店の雰囲気や、コストパフォーマンスはわからず、
味だけの評価になります。

ベーグル。
その高い障壁。

というのも、私の初ベーグル体験は、NY。
発祥はポーランドであろうといわれながら、今現在世界に広まっているのは
NYスタイルのものが多く、しかしながらNYっ子に言わせると、NYの水、
風土で作られたもの以外はベーグルに非ず、と言われるくらいに、固有の
魅力を持った食べ物。

そうは言いながら、実際のNY内でもいろんなタイプのベーグルがあるわけですが、
確かに、日本でいただくベーグルは、およそNYのものとは遠い感じ。。。

そのベーシックな生地もですが、サンドイッチにした時の具材も
かなり日本人仕様になってますよね。
NYでチーズサンドなんか頼んだ日にゃぁ、

ベーグル：　『『『クリームチーズウウウゥゥゥウ！！！』』』　：ベーグル

なくらいの割合で来ちゃうわけで、入ってるかはいってないかわかんないほどの
チーズしか挟まない日本のベーグルサンドとは全く別もの。
なので、ベーグル自体は好きなんだけど、がっかりするのが残念で、
日本のお店で頂くことはほとんどないし、持ち帰っても刻々と味が落ちてしまうので、
よほどすぐに食べられる時じゃないと手を出さないのが常なのです。

がっ。


開店前から並びに並んで、あっという間に売り切れる、実質一時間くらいしか
開いていない、ともいわれるこちらのお店のベーグルは違いましたよっ。

頂いた時点で一日経過し、そこから半日かけて帰宅。
すぐにカットして冷凍して加熱していただく、というプロセスをたどったのですが、
それでも感動する小麦の味わいっ。
プレーンなものを最初にかじってみたのですが、ひと噛み事に、
ジワリ、ジワリと小麦のうまみが口の中ににじむのですっ。うましっ！！！

チョコレート生地のものは、生地にチョコが練りこまれているだけかと思いきや、
随所に大量のチョコチップが散りばめられており、頂くときに加熱することで、
そのチョコレートがトロォリととろけ出し。。。。。


ああ。。。この重量感。。。。
そして、容赦ないチョコレート攻撃。。。。
そうだよ、この勢いが日本のベーグルには足りないんだよっ！！
と、膝を叩いて納得した次第っ。

カボチャのベーグルに至っては、甘くコックリと練られたカボチャペーストが、
生地の中に、もたーっと埋め込まれてたんですよっ。
あんまりうまくて、写真撮るの忘れたしっ (笑)

ベースにほんのり味がついてるだけのものに、ジャムやらバター、チーズや
スモークサーモンなどを挟んで食べるイメージですが、こちらのベーグルは
元の生地はうまい上に、各食材をモチーフにしたバリエーションは、
その食材の旨みがふんだんに埋め込まれてる！

なんという勢いっ。
なんという押しの強さっ。
そして、それに押しきられる快感と言ったら…


スイーツにしても、何にしても、日本風にアレンジされると、上品っちゅーか、
物足りなさげになることが多く、そちらの方がマーケティング的には正解なのだと
思いますが、こちらはその辺をうまく突破し、上質な美味しさを追求しながらも、
NYベーグルのパワフルさも絶妙なバランスで持ち合わせる逸品だと感じました。

国内のマーケティング内に収まってるだけだと、その他大勢から抜け出せない
ですもんね。有名なチェーンのベーグル屋さんなどは、最たるもの。
まずいっちゃぁ言わんが、どうしてもそこのがまた食べたい！ってならない。

お見事です。
あまりの人気店と聞けば、ついつい斜に構えてしまいがちな天の邪鬼ですが、
こちらはストレートに、こちらのミゾオチに飛び込んできてくれましたよっ♪

久しぶりに、おいしいベーグル食べました♪
そして、NYに行きたくなってしまいました(笑)