宇都宮餃子の二大勢力ともいわれる「正嗣」と「みんみん」。
「正嗣」の総本山がこの宮島本店です。

しばらく前に火事で全焼と聞いた時は驚きましたが、現在は完全復活。
以前よりお店も広くなり、特に土日は多くのお客さんで行列が表通りまで伸びるほどのにぎわいをみせています。

JR宇都宮駅を出ると、駅前の "餃子の街" っぷりに目を奪われてしまいますが、
ほんとうの意味で餃子を満喫するならばこの「正嗣」宮島本店を中心に動くと良いと思います。
街の中心地にあり、徒歩圏内には「みんみん」や餃子のフードパークである「来らっせ」もあるので、
「正嗣」宮島本店近辺だけで有名店の食べ比べができてしまいます。

実際いろんな店を食べ比べると
宇都宮の餃子ってお店によって個性があるなーというの率直な感想なんですが、
そんな中で「正嗣」の餃子はまさに王道といっても良いでしょう。

何せメニューが「焼き餃子(6個210円)」と「水餃子(6個210円)」、この2つだけです。

ライスもなし、ビールもなし、ウーロン茶もなし！餃子2種類しかメニューにありません。
看板に偽りなし、餃子だけを純粋に楽しむ、まさに餃子の専門店です。

お店にも掲げられているのですが、まずは「焼き2水1」で頼んでみると宜しいかと思います。
そこまで大きくないので、意外とペロッと食べれてしまいます。

程よくニンニクがきいた野菜多めの餡、程よい焼き加減、茹で加減。
いくら食べても飽きが来ないのが逆に怖くなります。
個性を着飾った感じはなく、誰しもが「これが餃子だ」と感じるような
「シンプル・イズ・ザ・ベスト」という言葉を体感させてくれます。
見た目も味も、まさに王道と言って良いのではないでしょうか。

ちなみに水餃子は小どんぶりにお湯が張った状態で出されるのですが、
どんぶりに直接お酢と醤油を一回し入れるのが正嗣スタイル。これがまた美味しいんです。
お好みでラー油を入れるとさらに食がはかどります。

ただ注意したいのは、行列を覚悟しなければならない点。
お客さんの回転は早いのですが、場所が最高ということもあってとても良く並びます。
土日のお昼時だと裏路地の店舗から曲がり角を通って表通り近くまで行列が伸びることも。
1時間半～2時間待ちも珍しくなく、遅いと「本日は終了しました」の看板が出ることも。。。

なので開店直後か、平日を狙うのが無難と思います。