Jardin Majorelle マジョレル庭園

　マラケシュ市内の観光地のほとんどは歴史モニュメントやイスラム関連の観光地ながら、こちらは少し雰囲気が変わって、フランス人の画家「ジャック・マジョレル」氏が暮らしていた庭園を、イヴ・サンローランが買い取って公開していた、花や緑やサボテンにあふれた庭園です。

　建物がひしめく旧市街の喧騒から離れてこの庭園の中に入り込むと、空気がスッと涼しくなり、太陽の輝く木々の緑と、「マジョレル・ブルー」と言われるウルトラマリンブルーのコントラストの美しさに、ついついカメラのシャッターを押しすぎてしまう鮮やかさ。
　常に観光客で混雑しているので、ゆったりのんびり…という雰囲気ではありませんが、数々のアーティストを引きつけてきたマラケシュの光と影が織りなす色彩の美しさを、存分に堪能できるスポットです。

　特筆すべきは園内のショップ。サンローランの友人である「ルル・ドゥ・ラ・ファレーズ」のデザインのアクセサリーやバッグの他、ファッションの世界で生きて来たサンローランの愛した庭園のショップならではの、ハイレベルな素材を使ったハイセンスな商品の数々は、「ここでしか手に入らない」限定品のオンパレード。
　旧市街内の雑貨とは一味違う商品、クオリティーを求める方には、お買い物目当てでの入場もおすすめ。

　また、入場料別の園内のベルベルミュージアムも、国内のどの美術館よりハイレベルな展示なので、民俗文化に興味のある方には特におすすめです。