大連 (中国) 危険情報の現地クチコミ
- 中国本土からアクセスした場合、GoogleMAPが表示されない可能性がございます。
- 更新日2016/09/13
大連全域で注意したいこと
比較的安全な都市だがスリに注意
- 投稿日2016/09/13
大連は中国の中でも治安が良い都市で、基本的なマナーを守れば楽しく旅行できます。
とはいえ、他の地域と同様、スリの被害はそれなりに見聞きしますし、私も在住6年で2回、財布を盗まれました。
1度目は路線バス、2度目は子供の通う小学校の前。いずれも10分足らずの出来事でした。
日本人のグループ旅行はどうしても目立つし、おしゃべりしていると注意力散漫になってしまいます。
リュックはなるべく避け、ファスナーの付いたバッグを体から離さないようにしましょう。レストランやファーストフード店の席取りをバッグでするなんてもってのほかです。
また、中国では財布だけでなく、スマートフォンも狙われます。日本と違ってどの端末もSIMフリーなので、中のSIMカードを入れ替えれば誰でも使うえるし、売ることもできるからです。中国人の間でもiPhoneが普及していますが、人気機種、高級機種は公共交通機関や路上では取り出さない方がいいです。ズボンの後ろポケットへの収納も危ないです。
無くなったら(特に旅行中は)出てくる可能性はほとんどないし、ツーリストポリスというものもないので、警察で紛失届を出してもらうのも1日がかりになります。
貴重品の保管には十分に気を付けましょう。
中国人に日本語で話しかけられたら?
- 投稿日2016/09/13
大連は「日本企業の城下町」と呼ばれ、日系企業が約2000社進出しています。そして、ほぼ全ての大学に日本語学科が存在し、日本語のコールセンターも多くあります。
日本語だけでも生活に困ることのない、世界の中でも稀な都市です。
ですので、あなたが日本語で会話をしていれば「日本人ですか?」と聞かれることも頻繁にあります。中国は「反日」のイメージが強いですが、大連の場合は「日本人ですか?」という質問はほぼ友好的に発せられるので、ここで身構えることはありません。日本語を勉強していて使ってみたかったり、自分や身近な人が旅行したことがあって親近感を持っていたり…というケースがほとんどです。
私も雨の降りしきる中バスを待っていたら、タクシーを捕まえた人から「一緒に乗ってください」と同乗させてもらったりと、見知らぬ親日中国人に助けられたことは数知れません。
ただしどんな場所でも、外国人から何かをだまし取ろうという人は必ずいます。
私の友人は、デパートで電気製品を探していたら、店員の振りをした中国人が流ちょうな日本語で話しかけてきて、商品を探すのを手伝ってくれたそうです。欲しい物を無事見つけることができ、金額を言われて手渡したら、その中国人はそのまま戻ってこなかったとのこと。店員でもなんでもなかったのでした。
日本人を名乗った中国人による寸借詐欺も時折発生し、領事館が注意を促すことがあります(これは大連に限らず、中国全土で発生しています)。
日本語で話しかけてくる中国人のほとんどが親切心なので、無視したり最初から疑ってかかったりはしないで欲しいのですが、お金やバッグなどは簡単に渡さないよう十分に注意してください。
外国人立ち入り解禁も軍事施設に注意
- 投稿日2016/09/13
日露戦争の激戦地で、司馬遼太郎の小説『坂の上の雲』の舞台になった旅順は、日本人にとって大連でもっとも有名な観光地です。二〇三高地や旅順港という名前を聞いたことがある人も多いでしょう。
ただし、旅順は昔も今も軍事の要所で、いくつかの場所を除いて、外国人は最近まで立ち入りを禁止されていました。ですが観光振興のために2009年に訪問可能な場所が大幅に拡大され、個人旅行で旅順を訪れる人もずいぶん増えました。
日本メディアや旅行会社は、「旅順全面開放」という言葉を使うこともありますが、実際には中国政府は開放とは言っておらず、軍事施設は今も立ち入りだけでなく、撮影も禁止です。
個人で訪れると、気付かない間に軍事施設の敷地に足を踏み入れていたということもあるので、初めての訪問時は旅行会社を通すことをお勧めします。
特に日中関係の緊張時や大きなイベント期間中は、不用意に撮影していると拘束される恐れもあるので、ガイドの言うことをきちんと守ってください。
運賃の吹っ掛けに注意
- 投稿日2016/09/13
日本から来る場合は、ほとんどの人が大連周水子国際空港からの大連入りになると思います。
大連は2015年に地下鉄が開業し、空港にも乗り入れているのでアクセスが飛躍的に良くなりました。とはいえ、空港からの主要交通手段は、今もタクシーです。
航空機を降りて到着ロビーに出てくると、「タクシー」「○○(場所)」と言いながら呼び込みをするおじさんたちが現れます。彼らは正規のタクシーではなく、同じ方向に向かう人たちを自分の車に乗せる、いわゆる白タクです。
天候が悪く、正規のタクシーが捕まらないときには利用せざるを得ない時もありますが、タクシーのメーターの倍以上の値段を吹っ掛けられることがほとんどなので、避けた方が無難です。
国際線、国内線ともにターミナルを出ると正規のタクシー乗り場があります。大連市内中心部の場合は、メーターで乗せてくれますが、遠い場所(片道30分以上)だと、運転手は値段の交渉をしてきます。大連駐在の日本人の場合、日本企業が多く立地している開発区までなら、70~100元が許容範囲です。
運転手によって「100元」「メーター+30元」とまちまちですが、この程度ならぼったくられているとまでは言えません(夜はもう少し上がることもあります)。観光の外国人と分かると、200~300元と吹っ掛けてくる運転手も多く、相場観のない日本人はそのまま払ってしまいますが、その額なら断れば間違いなく安くなります。
現地に知り合いがいる場合は、先に大体の運賃を聞いておくと安全です。
また、地下鉄では切符を買う前に荷物検査があり、混雑していることもあります。時間には余裕を持って移動してください。
どんなに日本的でも、そこは外国
- 投稿日2016/09/13
大連には日本料理店が集中している場所がいくつかあり、代表的なのが開発区の五彩城と市内中心部の民主広場です(地図では開発区を表示)。
そこにあるのは単なる日本料理店ではありません。「久留米焼き鳥」「宮崎料理」「博多ラーメン」「北海道ラーメン」「もつ鍋」「香川料理」「広島風お好み焼き」というように、ジャンルも細分化され、脂っこい中国料理に疲れた日本人旅行者だけでなく、他都市から来た日本人にとっても癒しの場です。
日本語メニューがあり、店員は日本語を話し、客の半分以上が日本人…という環境で、リラックスするのはいいですが、ついつい飲みすぎて羽目を外す人も珍しくありません。
気温がマイナスに下がった冬に歩いて帰ろうとし、道に迷って体調を崩す人。タクシーの中で嘔吐する人。財布を落とす人。パスポートを紛失する人。
全て、私の周りで実際に起こったことです。
大連は比較的安全な場所ですが、何かを落としたり、何かを汚したりした場合の面倒さは、当然ながら日本とは比較になりません。そこが外国だということは、決して忘れないで行動しましょう。
- 上記の記事は、訪問時点の情報を元に作成しています。訪問先の都合や現地事情により、最新の情報とは異なる可能性がありますのでご了承ください。