フランス人の移民たちが切り開いただけあって、世界文化遺産に指定されている街の随所に、フランス風の雰囲気が漂うシエンフェゴス。
その中で、唯一、異彩を放つのが「パラシオ・デ・バジェ」です。ムーア様式をベースに、アラブやイタリア、スペイン等、世界各国の建築様式のエッセンスが、程よく融合しており、独特な趣を醸しています。
イタリア人建築家、アルフレット・コッソを起用して、1913年から4年間をかけて完成。大理石の太い柱に、細かいモザイク彫刻を施した漆喰の壁と天井、その高い天井からはゴージャスなシャンデリアと贅に贅を尽くして、建設費は何と150万ペソを要したそうです。
創建当初は邸宅として使われていましたが、その後、ホテルやカジノとして活用された時期もありました。現在はレストランとして営業。
ビーフ、ポーク、チキンの肉料理はもちろん、魚料理も美味ですが、日本人旅行者に最も好まれているメニューは、ロンゴスタ(ロブスター)でしょう。程よくローストされていて、お値段も20CUC(約2,300円)程度と、レストランの格式から考えると、決して高くはありません。小エビとのコンビネーションでも楽しめます。
場所はシエンフェゴスの中心部、ホセ・マルティ広場から南方へ約3km。ゴルダ岬の一画に佇んでいます。カフェテラスになっている屋上からは、シエンフェゴス湾が一望できます。
☎ +53・43・451003
営業時間 10:00〜23:00
無休
Palacio de Valle パラシオ デ バジェ
池上和徳
(DTACキューバ観光情報局代表)
グルメファンのみならず、建築ファンをも唸らせる贅沢さ
- 投稿日2016/03/24
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ジャンル多国籍料理
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エリアシエンフエゴス
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住所
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電話番号+53-43-2451226
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営業時間10:00-23:00
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予算18~31兌換ペソ
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