最近、キューバでは多くのマリン・リゾートが開発されていますが、ハバナから北西140キロ、大西洋に面したバラデロを凌駕するところはありません。
カリビアン・ブルーの美しい海に突き出たヒカコス半島には、長さ24kmに及ぶ白砂のビーチが続き、ラグジュアリーなリソートホテルからリーズナブルな宿泊施設までが林立し、味と雰囲気を競う合うレストランが数多い存在します。
バラデロの歴史は古く、クリストファー・コロンブスにまで遡られ、1493年の第2回の航海の際にこの地に上陸しています。町の創建は、1690年。その風光明媚な景観から、1870年代から観光客が訪れ始めます。
バラデロがリゾート地として大発展するのは、米国が禁酒法時代だった1920年代から。アメリカの富豪や芸能人、はたまたマフィアまでが、こぞって別荘を建設。デュポン財閥やアルカポネの別荘は、今も残っています。こうしてカリブ最大のリゾートになって行ったのです。
ところが、キューバ革命により、米国人の往来が途絶えると、一気に衰退。1990年代に入り、スペインやカナダ、フランス等のホテルチェーンとキューバ政府の合弁による、高級リゾートホテルが次々と造られ、ようやく往時の賑わいが蘇りました。
それに応じて、スキューバダイビングやフィッシュング、ウインドサーフィン、水上バイク、シーカヤック、パラセーリング、イルカ&ホエールウオッチング等、様々なマリン・アクティビティも充実。ゴルフやスカイダイビング、ホーストレイル、サイクリング等も楽しめます。
見どころとしては、イルカショーが行われる水族館をはじめ、アンブロシオ洞窟、レティーロ公園、市民博物館、ストリートマーケットがあります。
Varadero バラデロ
池上和徳
(DTACキューバ観光情報局代表)
海の魅了を満喫できる、キューバ随一のリゾート地
- 投稿日2016/03/24
- 上記の記事は、訪問時点の情報を元に作成しています。訪問先の都合や現地事情により、最新の情報とは異なる可能性がありますのでご了承ください。