イポーは、クアラルンプールから北に約200キロの場所にあるペラ州の州都です。クアラルンプール、ペナンに次ぐマレーシアでは3番目に人口が多い街です。クアラルンプールのKLセントラル駅からマレー鉄道に乗って約2時間30分、車ですと3時間ほどかかりますが、日帰りが可能です。
もともとは、今も市内の中心を流れるキンタ川の土手沿いにあったパラウという小さな村だったのですが、1880年代に錫の採掘ラッシュが起こり、中国人の鉱山関係者が多く移り住み、イポーという町に発展しました。1930年代になり、錫に加え周辺で生産されるゴムによってさらに栄えて行きます。
ペラ州の州都は、もともとタイピンという街でしたが、第2次世界大戦中に日本軍がイポーを侵略し、総司令本部を置きました。終戦後も、そのままイポーが州都となり現在に至っています。
イポーの街は、キンタ川を挟み西が旧市街、東が新市街となっていますが、みどころが多いのは旧市街です。旧市街の扇の頂点にあるのがイポー駅です。1917年に完成したネオクラシカル様式(ギリシャ・ローマ時代の様式を取り入れた建築で、左右対称で装飾が少なくシンプルなのが特徴)の建物で、イポーのタージマハールとも称されています。クアラルンプール駅と同じ人物が設計しています。
このイポー駅を筆頭に、20世紀初頭に建てられた歴史的建造物が多く残されています。イポー駅の向かいにある、タウンホールはイポー駅と同じくネオクラシカル様式の建物で、設計者も同じです。ここから、少し下ったところにあるバーチ記念時計台は1900年に造られた白亜の美しい塔で、世界史上の有名人物が描かれたパネルが設置されています。この他、海南島からの移民が開いたF・M・Sバー&レストラン、当時はイポーで一番高い建物であった香港上海銀行、日本人のスパイが潜伏していたというミカサ写真館などがあります。
イポー駅から徒歩15分ほどの場所にパングリマンレーン(愛人横丁)という、細い路地があります。お洒落なカフェやお土産店などが並ぶ観光名所となっていますが、20世紀初頭に売春・賭博街として知られていた場所で、後に住宅街として整備され富豪たちの多くが愛人をここに住まわせたため、愛人横丁と呼ばれています。
最後にイポーのグルメをご紹介しましょう。
イポーは食の都としても知られており、おいしいものが多いのですが、代表的なものを上げると、ここが発祥の地とされている海南チキンライス(諸説あり)、イポーヌードルそしてタオゲーです。
タオゲーとはもやしのことです。もやしが名物?と思われるかもしれませんが、石灰岩でろ過されたきれいな水が豊富なイポーのもやしは、日本のもやしとは全然違い、ふっくらとして歯ごたえ抜群です。一度食べると病みつきになります。
また、イポーはマレーシア全土で愛されるホワイトコーヒー発祥の地でもあります。
Ipoh イポー
クアラルンプールから日帰り可能、歴史とグルメの街
- 投稿日2019/11/14
2019/06訪問
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ジャンル散策路・道
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エリアイポーその他
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住所
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アクセスKLセントラル駅からマレー鉄道で約2時間30分 または クアラルンプールから車で約3時間
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営業時間各店舗に準ずる
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定休日各店舗に準ずる
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