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マドリード (スペイン) 観光の現地クチコミ

現地のプロ(4人)詳細

Royal Palace of Aranjuez アランフェス王宮

河合妙香 (記者、カメラマン、経営者)

王宮なら、アランフェスへ行こう!

  • 文化鑑賞おすすめ

ファサード前の「パルテレ庭園」、花壇が美しい「島の庭園」、農夫の家がある広大な「王子の庭園」と、3つの緑豊かな庭園を持つ新古典様式のアランフェス王宮は、この景観とともに「アランフェスの文化的景観」として、2001年にユネスコの世界遺産に選ばれました。

トレドやポルトガルまで流れるタホ川も、その手前のアランフェスで、貴族たちの船遊びの場となっていました。

この水量豊かなタホ川が育んだ濃い緑の森が「アランフェスの文化的景観」を作ったのです。

アランフェス王宮の歴史は、16世紀にさかのぼります。
首都がトレドからマドリードに遷都した後、ここはまだ広大な原野でした。

狂女フアナの息子としても有名な、ハプスブルグ家の神聖ローマ皇帝カール1世・カルロス5世がスペインの国王になったときから、アランフェスの原野に王家の猟場や離宮を作る案が持ち上がり、カルロス5世の息子で父の跡を継いだ国王フェリペ2世が、1561年、王宮の建設に着工しました。

しかし完成は18世紀のフェルナンド6世の治世。 途中、長い中断もあり、ゆうに200年もかかったのです。

マドリードを中心とした新時代は16世紀以降のイザベル様式(スペイン後期ゴシック )を経て、18世紀には新古典様式が開花し、華やかなヨーロッパ・スタイルの宮廷文化が流行していました。

エスコリアル宮殿を手がけた建築士たちが、その当時の技術を結集して作ったアランフェスの王宮は、マドリードの王宮よりはこぢんまりしているといえども、贅沢な調度品、色使いの美しさで、訪れた人々を優雅な気持ちにさせる上品な佇まい。

中国趣味の磁器が壁一面に張り巡らされた「磁器の間」、天井一面に施された繊細なアラベスク模様や鍾乳石飾りがアルハンブラを思わせる、訪問客の待合室として使われた「アラブの間」など、見所も満載。さすが世界遺産です。

マドリードに来られる方の中には、ザラ、ロエベ、カンペールなど人気ブランドのショッピングにグルメ、美術館巡りにフラメンコと、やる事が多すぎて、なかなか王室まで足が回らないとお悩みの方も多いのでは? 

そのモヤモヤは、ぜひ、アランフェスで解決しましょう。

マドリードからアランフェスまでバスか列車で約30分。
アランフェスからトレドまで、タクシーで約30分。
1日で2つの世界遺産を回る事ができるこのルートを、利用しない手はないですよ!

  • 上記の記事は、訪問時点の情報を元に作成しています。訪問先の都合や現地事情により、最新の情報とは異なる可能性がありますのでご了承ください。