Ulmer Muenster ウルム大聖堂

ウルムの街の中心部にある大聖堂は、ドイツの代表的なゴシック建築で全長は161.53m。
教会建築としては世界一の高さを誇ります。
どこにいても目印になる、街のシンボルです。

14世紀のドイツ建築界で活躍したパルラー家の初代ハインリヒ・フォン・グミュントにより、1377年に建設が始まりました。
なんと完成は1890年。500年という気が遠くなるような歳月が建設に費やされたのです。
第二次世界大戦下のウルム爆撃の最中でも、大聖堂は奇跡的に戦火を逃れました。

完成当初はカトリック教会でしたが、やがて宗教改革を経て、ルター派のプロテスタント教会となりました。
世界最大のプロテスタント教会でもあるウルム大聖堂の内部は、入口から主祭壇に向かう中央通路にある身廊に、さらに左右の側廊の中間にも柱列を置いた5廊式身廊から成り立ち広大で荘厳。
並んでそびえ立つ白い柱列が神秘的で、どこか別の世界に迷い込んでしまったような不思議な気分になります。
カトリック教会に見られる華やかな絵画や装飾品は少なく、どちらかというと質素な雰囲気が漂っています。
しかし、鮮やかなステンドグラスや15世紀に作られた内陣にある木彫りの椅子、男性と女性で左右に分かれた聖職者席の彫像は美術史に残る傑作と言われています。是非鑑賞してみてください。

この世界一高い教会は、頂上近く143mの所にある展望台まで螺旋階段で登ることができます。
階段総数はなんと768段！ビルの40階に相当するため、登りきるまでには30分以上かかります。
晴れた日に展望台から見える澄んだ青空とアルプス、赤い屋根の街並みのコントラストは格別ですよ！
比較的午前中の早い時間は空いているので、贅沢な景色を思う存分堪能できるでしょう。

途中に休憩所が二カ所あります。体力に自信のある方は挑戦してみてはいかが？
展望台の入場料は大人4ユーロ、子供2.50ユーロです。

＜アクセス情報＞
ウルム中央駅から徒歩10分