プラハから約2時間半、ドイツ国境近くの町Cheb(ヘプ)にあるヘプ城は、古城街道沿いにあるお城の一つです。
ヘプの歴史は古く、1061年には名前が歴史書に登場しています。
時の神聖ローマ皇帝フリードリヒ1世は、この地が自身の帝国政策にとって重要であると認識し、1167年にヘプをホーエンシュタウフェン朝の支配下に置きます。
12世紀にロマネスク様式のヘプ城を建設し、ヘプ城は100年に及ぶホーエンシュタウフェン朝の繁栄を見つめた、ボヘミアにおいて比類のない城となりました。
ホーエンシュタウフェン朝が終わりを迎えると、城はボヘミア王の所有となります。やがて、ヘプはドイツからチェコへの重要な交易経路の商業都市として繁栄していきました。
15世紀初頭のヘプはボヘミアで最も豊かな町となりましたが、30年戦争が始まると町は戦場となり疲弊していきます。
そして1634年、ボヘミアの傭兵隊長であったアルブレヒト・フォン・ヴァレンシュタインがヘプ城で皇帝軍により暗殺されると、多くの職人や商人が町から逃げ出し、城も荒廃していきました。
現在は城の一部分を見ることができます。見どころは、ロマネスク式とゴシック式の混在する礼拝堂。内部は白い大理石の支柱が立っており、厳粛な雰囲気が漂っています。
18.5メートルの高さがある黒い塔は、以前は監視を行うための側防塔として使われていました。黒い塔からは、歴史ある旧市街の街並みが眺められます。
いずれの時間帯も入場しやすいでしょう。
入場料:大人60コルナ、学生30コルナ
所用時間:1時間
<アクセス情報>
Železniční stanice Cheb 駅より徒歩17分
Cheb Castle ヘプ城
ホーエンシュタウフェン朝の栄華を見つめたお城
- 投稿日2017/03/24
2017/02訪問
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ジャンル城・宮殿
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エリアカルロビバリ
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住所
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アクセスバスCheb Kasární nám停留所から徒歩約10分
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電話番号+420-3-54440550
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営業時間1月-3月:[土・日]10:00-15:00, 4月-5月:[火-日]10:00-17:00, 6月-8月:[火-日]10:00-18:00,9月-10月:[火-日]10:00-17:00, 11月-12月:[土・日]10:00-15:00
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定休日[1月-3月、11月・12月]月-金曜日、[4月-10月]月曜日
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予算入場料 大人 120チェココルナ
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公式サイト
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