「有間冰舗」は、台湾で「芒果之郷(マンゴーの里)」と呼ばれるマンゴーの有名生産地、玉井の町の中心にあるマンゴーかき氷の専門店です。
アクセスは台鉄台南駅前から興南客運バスの玉井行に乗り約1時間20分、玉井バス停で下車します。マンゴーの取引で有名な玉井青果市場とは反対方向に、中正路を5分くらいのところにあります。このあたりの中正路は曲がっていてちょっとわかりにくいのですが、玉井農会(日本の農協に似た組織)が目印になります。
1992年の創業で本店と、すぐ目の前に新しく開店した支店があります。今では台北でも高雄でも、そして日本でも食べることができるマンゴーかき氷は、有名店がたくさんあります。ですが、有間冰舗が開業以来ずっと人気を保ち続けているのは、理由があります。マンゴーかき氷のベースになる冰にマンゴー果汁を凍らせた冰を削っているからです。有間冰舗では数種類のマンゴーをブレンドしたマンゴー果汁を使っているそうです。冰が溶けても水っぽくならない、最後の一口までおいしいと大評判となり、その後の多くの店がこの作り方を手本にしたそうです。
有間冰舗でおすすめは何と言っても「芒果無雙」(小120元、大180元、特大210元)です。マンゴー果汁を凍らせた冰でかき氷を作り、その上にカットしたマンゴーをのせます。フレッシュなマンゴーは、注文が入ってから冷蔵庫から取り出して目の前でカットします。冰の山が隠れるくらいマンゴーを埋めたら、その間に情人果(チンレングオ)をのせます。その上にマンゴーソースと練乳をかけ、とどめのようにてっぺんにマンゴーアイスのせます。
さくさくに削った冰は口の中でふわっと溶け、甘いだけではなく適度な酸味もあって、食べ始めるとスプーンを運ぶ手が止まりません。量はかなりあるので、他のお客さんのテーブルを見てからサイズを決めるのが賢明です。
有間冰舗マンゴーかき氷は一年中食べられますが、赤くて甘みが強くジューシーで一番人気の愛文芒果(アーウィン種、アップルマンゴー)が食べられるのはだいたい6月から8月の間です。その後は大きくて色は黄色く、なめらかな果肉の金煌種に代わります。そして冬になって生のマンゴーの時期が終わると冷凍品を使います。
写真で愛文芒果の間にあしらわれている緑がかったのが情人果(チンレングオ)です。甘くて酸っぱい情人(恋人)の味とたとえられます。情人果は在来種の青いマンゴーを若いうちに収穫してカットし、シロップ漬けにしたもので、酸味が強く、これが加わることで主役の愛文マンゴーのとろりとした甘みががぜん引き立ちます。そのほか、芒果雪花冰、芒果冰砂(シャーベット)なども人気メニューです。
マンゴーの季節なら玉井青果市場でマンゴーの取引を先に見てから、有間冰舗に向かうのがいいと思います。玉井青果市場に入った時に、辺り一面にただようマンゴーの甘い香りは感激です! 青果市場内にもマンゴーかき氷の店はありますが、ここではグッと我慢をして、有間冰舗に向かってください!食べ比べれば、その違いがはっきりわかります。
Youjing Bingpu Station 有間氷舗 ヨウジエンビンプー
トルヨコ
(ガイドブック編集人)
マンゴーかき氷のお手本のような味の人気店
- 投稿日2018/12/18
2016/06訪問
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ジャンルスイーツ
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エリア玉井区
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住所
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アクセス台湾高速鉄道 台南駅前から興南客運バス緑幹線玉井行きに乗車し約1時間、玉井バス停で下車し徒歩約5分
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電話番号+886-6-5747130
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営業時間[月-金]9:00-21:00, [土, 日, 祝]9:00-21:00
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定休日無休
- 上記の記事は、訪問時点の情報を元に作成しています。訪問先の都合や現地事情により、最新の情報とは異なる可能性がありますのでご了承ください。