音楽、芸術、グルメ、建築、歴史など、さまざまなテーマで訪れる人にときめきとワクワクを与えてくれるオーストリア。今回は世界文化遺産に登録されている3都市と注目の美術館を中心に、オーストリアの多彩な魅力をご紹介します。
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ヨーロッパのちょうど中央あたりに位置し、北海道とほぼ同じ国土面積を有するオーストリア。今回ご紹介するのは南部にある世界遺産の街グラーツ、音楽祭で有名なザルツブルク、そして首都ウィーンの3都市です。
日本からオーストリアへのアクセスは東京から出ているウィーン直行便がおすすめ。2024年8月より羽田発着のANAの運航が再開され、成田発着のオーストリア航空(夏期のみ)とあわせて2社が就航。ウィーンからグラーツ、ザルツブルクへはいずれも鉄道で約2時間半で、ザルツブルクへはミュンヘン空港からのアクセスも便利です。
世界遺産の美しい街並みをぶらり散策。
グルメも楽しみたい
赤い屋根がどこかエキゾチックなグラーツ旧市街(画像提供:©ÖW/ Crane)
グラーツ市庁舎。クリスマス時期に行われるプロジェクションマッピングは必見(画像提供: ©Graz Tourismus/ Harry Schiffer)
一般的な時計とは異なり、短針が”分”を示すというユニークな時計台(画像提供:©Graz Tourismus/ Markus Spenger)
屏風絵が埋め込まれたエッゲンベルク城の「日本の間」(画像提供:©UMJ/ Angelo Kaunat)
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ハプスブルク家とともに栄えた美しい街を歩く
14世紀にハプスブルク家の居城が置かれ、中世の建物が数多く残る都市グラーツ。赤い屋根が続く旧市街は1999年にユネスコ世界文化遺産に登録されました。そんな美しいグラーツでは気の向くまま街を散策してみましょう。街のシンボルである時計塔や鐘楼、街の中央広場に立つ市庁舎、そしてユニークなデザインで人気の現代美術館、クンストハウス・グラーツはぜひとも訪れたいスポット。高台から眺める旧市街の風景もすてきですよ。
また、2010年に世界遺産に追加登録されたエッゲンベルク城で見られるのは、なんと豊臣秀吉時代の大坂城下を描いた屏風絵! この時期の大阪の姿を留める史料は日本国内にもほとんど残っておらず大変貴重です。他にも暦を模した建築や宇宙をテーマにした客間など、不思議な世界観が見られるお城なので、半日ほどたっぷり時間を取って行くことをおすすめします。
グラーツ名産のワインを片手に乾杯!(画像提供:©Graz Tourismus/ Tom Lamm)
パンプキンシードオイルを使ったスープやサラダ(画像提供:©GenussRegion Oesterreich, ©ÖW/ Wolfgang Schardt)
市内のあちらこちらに立つ朝市も人気スポット(画像提供:©ÖW/ Crane)
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“オーストリアの台所”で美食を堪能
シュタイヤマルク州は、“オーストリアの台所”と呼ばれるほど農作物がよく育つエリア。その州都であるグラーツはグルメで有名な食いだおれの街でもあります! 伝統料理やフュージョン料理、名産のワインを提供するレストランが数多く並び、天気のよい日にはテラスで食事を楽しむ人々でにぎわいます。
特におすすめなのが、名産物のカボチャを使ったスープ。サラダに揚げたてのフライドチキンをのせてパンプキンシードオイルを回しかけた名物料理「スタイリッシャーバックヘンドル・サラダ」も外せません。炒ったカボチャの種から絞るパンプキンシードオイルはお土産としても最適です。スーパーで手軽に購入できますよ。
音楽好きにはたまらない!
名作映画や音楽家ゆかりのスポットを巡る
四季折々の美しい花が咲き誇るミラベル庭園(画像提供:©Tourismus Salzburg GmbH/ Guenter Breitegger)
旧市街に立つザルツブルク大聖堂。内部にモーツァルトが使った洗礼盤がある(画像提供:©ÖW/ Shinobu Matsuba)
モダンアート越しのホーエンザルツブルク城。思わず写真に収めたくなる光景(画像提供:©Tourismus Salzburg GmbH)
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『サウンド・オブ・ミュージック』ゆかりの美しい庭園からモダンアートまで
アルプス山脈を望むザルツブルクは、いわずと知れた音楽の街。名作『サウンド・オブ・ミュージック』の舞台として有名で、街にはロケ地として使われたスポットが多くあります。特に「ドレミの歌」が歌われたミラベル宮殿の美しい庭園は圧巻! 映画ファンでなくとも思わず踊り出したくなる絶景です。
その他にも、高台に建つ難攻不落のホーエンザルツブルク城やザルツブルク大聖堂など、名所が盛りだくさん。また、街にはユニークなアート作品が点在しており、古都とモダンアートという異色のコラボレーションも楽しめますよ。「ザルツブルクをお得に見て回りたい」という方には、ほとんどの観光施設や公共交通機関の利用料金があらかじめ含まれたザルツブルク・カードがおすすめ。主要ホテルや観光案内所で購入できます。
付近には観光案内所も。観光客でにぎわうモーツァルト広場(画像提供:©ÖW/ TYO)
モーツァルトの生家は黄色の外装が目印。内部には彼が使っていたバイオリンが(画像提供:©Tourismus Salzburg GmbH, ©ÖW/ Shinobu Matsuba)
ザルツブルク音楽祭のメイン会場、ザルツブルク祝祭大劇場(画像提供:©Tourismus Salzburg GmbH)
音楽祭期間中は屋外でコンサートを見られることも。音楽好きにはたまらない!(画像提供:©Tourismus Salzburg GmbH/ Guenter Breitegger)
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モーツァルトの足跡をたどり、世界最高峰の音楽を浴びる
誰もが知る世界的な音楽家、モーツァルトは1756年にザルツブルクで生まれました。街には銅像が立つモーツァルト広場のほか、彼の生家や再建された住居があり、幼少時代に使っていたバイオリンや自筆の手紙、楽譜なども間近で見学できます。
また例年7月下旬から8月末には、世界有数の音楽祭であるザルツブルク音楽祭が開催され、ウィーン・フィルをはじめとしたトップレベルの演奏家が集まります。この時期は早くからホテルが埋まってしまいますが、ザルツブルクは音楽祭以外でも毎日のようにどこかでコンサートが開かれています。神童モーツァルトを育んだ街で、現在に脈々と受け継がれる音楽の伝統を感じてみてはいかがでしょうか。
豪華絢爛! 建築美にうっとり。
カフェ文化を堪能するもよし
数々の名作の初演が行われたウィーン国立歌劇場(画像提供:©Wien Tourismus/ Christian Stemper)
ハプスブルク家の夏の離宮であり、ウィーン随一の観光名所、シェーンブルン宮殿(画像提供:©ÖW/ TYO)
クリムト『接吻』は門外不出の傑作。ウィーンでしか見られない(画像提供:©Belvedere, Vienna)
世界で最も美しい図書館のひとつといわれるオーストリア国立図書館プルンクザール(画像提供:©ÖW/ TYO)
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歌劇場や宮殿など見どころ満載! クリムト作品も必見
かつて絶大な権力を誇ったハプスブルク家の本拠地、ウィーン。街全体がその遺産といえるほど絢爛豪華な建物で埋め尽くされていますが、中でも必見なのが、世界屈指のオペラ劇場であるウィーン国立歌劇場です。その特徴は、ほぼ毎日異なる作品が上演されるという世界でも珍しいシステム! 滞在中に日替わりでオペラやバレエを見ることだって可能です。ぜひ「音楽の都」の底力を体感してみましょう。
そのほか、シェーンブルン宮殿やクリムトの名作『接吻』を所蔵するベルヴェデーレ宮殿など華やかで荘厳な宮殿巡りもウィーン観光の目玉。最近、写真映えスポットとして人気のオーストリア国立図書館プルンクザールもおすすめです。
地元っ子人気ナンバーワンは「メランジェ」。水のグラスが付いてくるのがウィーンならでは(画像提供:©ÖW/ Harald Eisenberger)
左はアプフェルシュトゥルーデル。カフェには各店自慢のスイーツが並ぶ(画像提供:©WienTourismus/ Paul Bauer, ©ÖW/ Harald Eisenberger)
人気店のひとつ、カフェ・ツェントラル。元は宮殿だった(画像提供:©ÖW/ Shinobu Matsuba)
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“スイーツは別腹”で! ウィーン本場のカフェ文化を堪能
古くは芸術家や文化人たちのサロンとして近代化を支え、現在でもウィーンっ子の暮らしに深く根付いているカフェ。朝から晩までの通し営業で、スイーツはもちろんのことしっかりした食事も取れるという、旅行者の強い味方でもあります。
ウィーンのカフェを訪れたら、本場ならではのドリンクメニューやスイーツを味わってみては? コーヒーなら、エスプレッソと温かいミルクを割ってフォームドミルクをのせたメランジェや、ダブルのエスプレッソにたっぷりのホイップクリームがのったアインシュペナー(日本でいうウィンナーコーヒー)、スイーツ好きには、日本でも大人気のザッハートルテや、リンゴを薄いパイ生地で巻いたアプフェルシュトゥルーデルはいかがでしょう。イチゴやサクランボ、栗など季節限定のケーキもたくさんそろいます。
世紀末アートに浸るならここ◎
展示品はもちろんカフェやショップも必見
エゴン・シーレの世界最大のコレクションを誇るレオポルド美術館(画像提供:©WienTourismus/ Peter Rigaud)
世紀末アートを一望できる美術館(画像提供:©ÖW/ Shinobu Matsuba)
クリムト晩年の傑作『死と生』。巨匠のメッセージを読み取ってみよう(画像提供:©ÖW/ Shinobu Matsuba)
クリムトが受託制作したウィーン大学の天井画(複製)。これが大批判を浴び、以後は公共の仕事を一切引き受けなかった(画像提供:©Leopold Museum Wien)
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シーレ、クリムト、ウィーン工房。1900年のウィーンが目前によみがえる
日本でも絶大な人気を誇るウィーン世紀末アートの殿堂といえるのが、複数の美術館が集まるアートエリア、ミュージアムクォーター(MQ)にあるレオポルド美術館。ここでは19世紀末から20世紀初頭に活躍した、グスタフ・クリムト、エゴン・シーレ、ヨーゼフ・ホフマン、コロマン・モーザーといった“時代の挑戦者”たちの作品を鑑賞できます。
特に“美とエロスの天才”と呼ばれるシーレのコレクションは世界最大! また、シーレが慕った巨匠クリムトの作品も多く、中でも晩年の傑作『死と生』は、一度完成したあとに5年もの歳月をかけて背景を黄金から黒に塗り替えたという強い思いが込められた作品です。今でも通用するほどおしゃれなウィーン工房による家具やアクセサリーも必見ですよ。
ここでしか手に入らないオリジナルグッズをお土産に(画像提供:©ÖW/ Shinobu Matsuba)
MQの美しい中庭を見下ろすカフェ・レオポルド(画像提供:©ÖW/ Shinobu Matsuba)
毎年色が変わるというMQ中庭のベンチ、“エンツィ”(画像提供:©ÖW/ Shinobu Matsuba)
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ウィーンっ子に交じっておしゃれな休日を
レオポルド美術館で楽しめるのは展示作品だけではありません。館内2階にあるミュージアムショップでは、作品をモチーフにしたインテリア小物からTシャツ、スマホケースなど、ここでしか手に入らないオリジナルグッズが勢ぞろい。どれもおしゃれでセンスが光るものばかり! 自分土産にもぴったりです。
アート鑑賞やショッピングの後は、美術館内にある人気のカフェレストラン、カフェ・レオポルドや、MQの美しい中庭でひと休み。夏の中庭は“エンツィ”の愛称で親しまれているモダンなベンチが並び、テラス席で食事ができるなど開放的な空間です。アートなエリアでウィーンっ子に交じってのんびり…そんなゆったりした過ごし方もすてきですね。
観光、グルメ、音楽、アートなどさまざまな側面で魅力的な顔を持つ国、オーストリア。今回ご紹介した都市やテーマのほかにも、きっとあなたの心がキュンとときめく旅の目的が見つかるはず。次のお休みはゆっくり時間を取って、あなただけのオーストリア旅を楽しんでみませんか?
オーストリア基本情報
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言語ドイツ語(公用語)
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通貨ユーロ(EUR) ※1ユーロ=164円(2024年3月現在)
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時差-8時間(夏季は-7時間)
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気候気候は温暖で、昼が長い春から秋にかけてが一般的な観光シーズン。冬は雪が降ることもあり、厚手のコートやセーターが必須だが、クリスマスマーケットや舞踏会、ウィンタースポーツなど冬ならではの観光も充実。
タイアップ企画
最終更新日:2024年05月14日






















