マリアナブルーと称される透明度の高い青色の海。緑豊かな手つかずの大自然。ここは絶景が溢れる島々、北マリアナ諸島です。全部で14の島がありますが、観光で訪れることができるのは、サイパン島、テニアン島、ロタ島の3つ。日本からは、小笠原諸島を越えてまっすぐ南へ約2,400kmの距離。直行便ならわずか3時間半で到着します。ハイシーズンには各主要都市からチャーターの直行便が飛ぶほか、韓国(仁川)やグアム経由の経由便が定期的に運航されています。サイパンを拠点にすれば、お隣のテニアン島へは小型飛行機で片道約15分、ロタ島へは約30分の距離なので日帰りトリップも可能! 絶景というと、「遠く離れた秘境の果てまで行かないと!」なんて思ってしまいがち。でも実は、日本から意外と近い南の島マリアナで、驚きの絶景に出合うことができるんです。
過酷なほどハマる!禁断の島ツアー
■ジャングルのような森をトレッキング
海のイメージが強いマリアナの島々ですが、それだけではありません。島の南東部、ラウラウ湾の東に位置する「禁断の島」。ここは一般の人が立ち入ることができない断崖絶壁の島で、動物や植物など貴重な自然資源が政府によって保護されています。そんな禁断の島の手前まで行くトレッキングツアーが実はすごいんです。山頂から海岸へ下る約30分ほどのトレッキングは想像を超えるユニークさ。木々が生い茂るジャングル道もあれば、ロープを頼りに下る岩場もあり。まるで秘密の島を目指して探検をしに行くかのような、まさに大自然をフルに体感できるツアーなんです。©Junji Takasago/MVA ■突如現れる絶景に興奮!
道なき道を行くジャングルのような森を抜けると、そこには疲れを吹き飛ばすほどの感動が待っています。コースの途中で突然目の前が開け、禁断の島と壮大な海、どこまでも高く広がる大空を一度に見渡せるビューポイントが現れるのです! 気持ちのよい汗をかき、少し息を切らしながら見る絶景は、爽快そのもの。距離が近づいたことで島の岩肌がよりリアルに感じられ、神秘さと荘厳さを感じさせます。©Junji Takasago/MVA ■天然プールでシュノーケリング
このツアーの見所はトレッキングだけに終わりません。たどり着いた先には見る人を虜にする奇怪な地形の洞窟があり、岩と岩の間にぽっかりと空いたその入口の中に入れば、シーンとした神秘的な空間を味わうことができます。さらにハイライトとも言えるのが、すぐ側にあるエメラルドグリーンに輝く天然プールでのシュノーケリング! 透き通るプールに身を沈めれば、たくさんの魚や水中生物が気持ちよさそうに戯れている姿を楽しめ、トレッキングで汗をかいた身体をクールダウンするのにも最適!トレッキング&シュノーケリングをダブルで楽しめ、満足度も高まります。
海の中はもっと凄い!感動の水中世界へ
©マリアナ政府観光局/MVA ■体験ダイビングせずに帰国するなんてもったいない!
水の透明度、地形の美しさ、色鮮やかなブルーの色彩で、世界中のダイバーを虜にするマリアナの海。3つの島にはそれぞれに特徴を持った美しいダイビングポイントがあり、何度訪れても飽きさせない魅力を持っています。そんなダイビングパラダイスのサイパン、テニアン、ロタの3島で、ダイビングのライセンスがない人でも感動の水中世界を楽しめるのが体験ダイビングです。特にサイパン島には、波も穏やかな体験ダイビング向けのポイントがあるうえ、日本人インストラクターのいるショップが数多くあるので安心。サイパンに来たなら、海の中の絶景をお見逃しなく!©マリアナ政府観光局/MVA ■初心者ダイバーの聖地・ラウラウビーチ
サイパン島の東側にあるラウラウビーチは、まさにダイバーの聖地。初心者から上級者まで楽しめるダイビングスポットで人気のクマノミを始め、人懐っこいウミガメやナポレオンにも出会えます。圧巻なのはアジ玉。何千というアジが、玉になったり壁になったり、竜巻のようなトルネードスタイルで群れて泳ぐ姿はアートのような美しさです。ダイビング上級者であればより水深のあるポイントでイルカの群れに遭遇なんてことも!©マリアナ政府観光局/MVA ■ライセンスも取得可能!?
体験ダイビングで魅了され、サイパンでCカード(オープンウォーターダイバーのライセンス)を取得する人もいます。シーズンを問わず温暖で海もきれいなうえ、取得費用も日本よりお得というのが人気の理由。ライセンス取得にかかる期間は通常3~4日間ですが、日本のダイビングショップやeラーニングなどで学科講習を終了しておけば、2日間の実習で取得することも可能なんだとか!? サイパンには日本人インストラクターが多くいるので、英語が得意でなくても安心。ライセンスを取得して、人気のダイビングスポットへGO!
息を吞むほど美しい自然が残る島
©Junji Takasago / MVA ■ボートが宙に!驚異の透明度、タガビーチ
サイパンからたった5kmの沖合に浮かんでいるテニアン島。小型飛行機で島の上空を飛べば、見えるのはただ、一面に広がる緑の森。人口わずか3000人というこののどかな島には、有名な美しいビーチが。――日本のテレビCMロケで何度も使用されたという、タガビーチです。古代タガ王朝時代、ここは王族のプライベートビーチだったといわれており、その美しさは古代から変わることなくそのまま存在しているかのようです。透明度が高いので、海に浮かべたボートはまるで宙に浮いているように見えるほど。トリックアートのような絶景は一生忘れられません!©マリアナ政府観光局/MVA ■究極のサンセット
タガビーチは、観光客だけでなくローカルにもこよなく愛される島の宝。学校が終わればローカルの子供たちが一人二人と現れ、波と戯れ遊んでいます。約10mほどの岸壁は子供たちの飛び込み台として恰好の遊び場となっており、エメラルドグリーンの美しい海に勢いよく飛び込む姿も見られます。昼間の景色とはうってかわり、日暮れ時のタガビーチの美しさも言葉にするのが難しいほどです。変わりゆく空の色をゆっくりと眺めながら、癒しのひとときを過ごしてみてください。なお、テニアン島からサイパンへ戻るフライトの最終時刻は18:30(※2018年9月1日現在)のため、日帰りの場合はサンセットを見るのが難しくなります。ぜひとも一泊してテニアン島での黄昏時を過ごしてみては?■南の島のブロードウェイ
島の中央を南北に走るメインロード「ブロードウェイ」。島の形がマンハッタン島に似ていることからこの名前がついたとか。NYのブロードウェイとは似ても似つかぬ景色が逆に愛おしいカントリーロードです。両側にヤシの木が生えている一本道は海に向かって緩やかな下り坂になっており、最高の景色が眺められます。島には公共交通機関がないので、移動はレンタカーかツアーへの参加が一般的。ただし島内には舗装されてない道も多く、迷ってしまうと一大事! 賢くガイド付きのツアーに申し込むのが安心です。
五感を揺さぶる大自然の迫力を体験
©マリアナ政府観光局/MVA ■轟音と水しぶきに絶叫!迫力のブロー・ホール
テニアン島の北東、サイパン島が見える見晴らしのよい海岸沿いにある潮吹き穴「ブロー・ホール」。珊瑚礁でできた岩場に穴が空いており、波がぶつかるたびに潮が10mほども噴き上がる迫力満点のスポットです。噴き上がるときの轟音やカラダに降りかかる水しぶきを浴び、全身で自然の営みを感じましょう! 風向きや波の強さによって毎回噴き上がり方や高さが違うので、何回見ても大興奮。しぶきが高く上がれば日の光の角度によって小さな虹がかかることも!■謎の巨大遺跡、ラッテストーン(タガストーン)
テニアン港の目の前にある公園内に遺された「タガ遺跡」。古代チャモロの伝説の支配者、タガ王が命じて造ったといわれている巨大な石の遺跡で、長方形の石柱にお椀型の石を載せたラッテストーン12基が横たわるように並んでいます。約3500年前のものと推定されていますが、その詳細は解明されておらず未だに謎が多い遺跡です。一説には、当時の建物の土台にされていたものだといわれています。ロタやサイパン、グアムにも同じような石柱が発見されていますが、この遺跡が最大級。北マリアナ諸島の文化を象徴するものとして、州旗や車のナンバープレート、25セント硬貨のデザインにも使われています。©マリアナ政府観光局/MVA ■星の砂のビーチ
星の砂で有名なチュルビーチは、浜辺できれいな貝殻や漂着物などを拾い集めるビーチコーミングにおすすめ。ゆっくりと浜辺を散歩しながら星の砂を探してみましょう。上手に星の砂を採るには、波打ち際から離れたエリアでサラサラの白砂に手の平を押し付けてみてください。普通の砂の中にいくつもの星の砂を見つけることができますよ!穏やかに見える海ですが、沖合に少し進むと急に深くなっていて流れも早いため、遊泳する際はガイドを付けることをおすすめします。
自然に満たされるプレミアムな島
■帰りたくない…ゆっくり癒されるテテトビーチ
サイパンから小型飛行機で約30分に位置するロタ島。日帰りも可能ですが、せっかくなら1泊してロタのゆったりとした時間を過ごすのはいかが? 世界一フレンドリーな島とも呼ばれ、島民も観光客も、すれ違うときは必ず手を振り合う習慣があります。この島を訪れたならぜひ行ってみたいのが、村を知り尽くした島民がその美しさを絶賛する穴場のテテトビーチ。パウダースノーのようにさらさらな白砂の浜辺に座り、ビーチを眺めながら、ほのぼのとした時間を過ごすことができます。遠浅で海の透明度も高く、波も穏やかなので、シュノーケリングにもおすすめのビーチです。©マリアナ政府観光局/MVA ■ダイバー憧れのスポット、ロタホール
ロタ島を世界的に有名な島にしているのが、この島にあるダイビングスポット「ロタホール」です。サイパン島のグロットと並ぶ、世界屈指の海中洞窟でダイバー憧れのスポット。岬の壁にぽっかりと空いた海中洞窟は、ドーム型の天井から差し込む何百本、何千本もの陽光を束ねた光の柱に照らされて、とても神秘的です。海の透明度はサイパンを上回り、まるで宙を漂うかのような不思議な感覚を味わえます。 一方、世界一の透明度を誇るともいわれているロタ島での体験ダイビングなら、コーラルガーデン。その名のとおり、一面が美しいサンゴに覆われたポイントです。サンゴの合間にはたくさんのクマノミやカラフルな熱帯魚たちがかくれんぼ! まるで巨大な水族館の中に迷い込んだかのような絶景が広がります。 その他にも、日本の貨物船「松運丸」が沈む海底など、有名なダイビングスポットが数多くあり、ダイビング目的でリピートするダイバーも多い島です。©マリアナ政府観光局/MVA ■天然プール、スイミングホールで泳ごう
スイミングホールは、島の北東部の海沿いにできた天然のプール。ビーチとは異なる水の透明度は感動ものです! 底からは真水が湧き出ているため、透明度が高いのだとか。不思議なことに、プールを取り囲むのはすべて硬い岩なのに、底だけはさらさらの白い砂地になっています。プール内で泳ぐこともできますが、外洋に繋がっている穴があるため、波が荒いときや満潮時は注意が必要。泳いでも大丈夫かツアーガイドに確認してから入るようにしましょう。岩に座ってのんびりと美しい天然プールとコバルトブルーの海のコントラストを眺めれば、それはまさに贅沢な時間そのもの。ゆったりとした島の景色を楽しんでください。
忘れられない壮大なパノラマ
■断崖絶壁のトレイル、バードサンクチュアリ
島の北東部の岬にあるのが、さまざまなウミドリが生息するバードサンクチュアリです。断崖絶壁の切り立った岬に造られたトレイルを進めば、眼下に広がるのはその名のとおり鳥たちの聖域。木々の上にかけられた鳥の巣を、上から眺めるという貴重な体験ができます。風に乗って飛ぶ野鳥が目の前を横切る姿に、感動すること間違いなしです。また目の前に広がる大海原はまさに絶景。写真には収めきれないほどの大パノラマが広がります。©マリアナ政府観光局/MVA ■圧倒される千本ヤシ
ロタ島の中心地となる南西部にある小さな村、ソンソン村。この村のすぐ近く、トゥイックスベリービーチの一画にある島随一の景勝地が千本ヤシです。ロタ島を代表する観光スポットで、第二次世界大戦後にアメリカ軍によって1000本のヤシの木が植えられたことから、そう呼ばれています。現在では台風の被害などで数は減ったものの、数百本のヤシの木が整然と並ぶ様は壮観!思わず写真を撮りたくなる南国の風景です。波の穏やかなトゥイックスベリービーチとともにお散歩するのにおすすめのコースです♪©Junji Takasago / MVA ■恋人達が愛を誓う!? ソンソン村展望台
ソンソン村からクロスポイントと呼ばれる丘を目指して車で5分ほど上ったところに、ソンソン村を一望できる展望台があります。クロスポイントと呼ばれるとおり、展望台には手作りの木の十字架がかけられ、カトリック教徒の多いスペイン統治時代の名残を感じさせます。展望台からはソンソン村が一望でき、その先の島の先端には「ウエディングケーキ・マウンテン」と呼ばれるケーキのような形をしたタイピンゴット山を見ることができます。縁結びにも効果のありそうなこの場所、大切な人とぜひ訪れてくださいね。
北マリアナ諸島基本情報
- 言語英語、チャモロ語、カロリン語
- 通貨1米ドル(USD)=約113円(2018年現在)
- 時差プラス1時間
- 気候年間平均気温は27℃。年間を通して気温の変化が少ない常夏の島で一年中泳ぐことができます。
- アクセスhttps://japan.mymarianas.com/travelinfo/basic/flight/
タイアップ企画
最終更新日:2018年9月25日