ヌオーヴォ城

イタリア南部の街ナポリにあるヌオーヴォ城は、街の中世史を語る上で欠かせない旅行者にも人気の歴史スポット。アンジュー王カルロ1世がシチリア王国の首都をナポリに移した後、1279年に建設が始まりました。

当時は王宮として使われ、ジョット、ペトラルカ、ボッカッチョなどの芸術家や作家をもてなす文化の中心だった場所。その後、街を支配したアラゴン王国の時代になると、戦略的な位置にあったために軍事要塞となりました。

城には5本の塔と高い城壁が現存。見どころは、中世後期のイタリア人画家であるジョットが描いたフレスコ画で飾られたメインホールの男爵の間や、アンジュー王の時代の名残であるパラティーノ礼拝堂など。

城の一部は市立博物館になっていて、15世紀から18世紀にかけてのフレスコ画や絵画、19世紀から20世紀の美術品などが収蔵されています。 閉じる