アランフェスの文化的景観

「アランフェスの文化的景観」は、首都マドリードから50kmほど南に位置する町にある世界遺産。フェリペ2世時代から続く王領地であり、王室の宮殿と庭園などが織りなす景観が2001年に登録対象となりました。

観光の目玉のひとつが、1561年にフェリペ2世が建て替えを命じて建設が始まった、夏の離宮であるアランフェス王宮。数多くの部屋があるなか、ロココ様式と中国様式を融合させたレリーフ装飾が美しい陶器のキャビネットが有名です。

王宮からタホ（テージョ）川に沿って続く3カ所の庭園も見ておきたいポイント。フランス式バロック庭園であるパルテレ庭園では、見事な彫刻が施された噴水を見ることができます。アジアやアメリカ各国から集められた外来植物などが植えられた王子の庭園は、アランフェス最大の庭園。スペイン王が利用した豪華な船など、王室ゆかりの品々が展示された博物館もあります。またアランフェス王宮の北側に位置する島の庭園では、ミケランジェロ作の像などさまざまな彫刻が見られます。 閉じる