加賀市から祈りをこめて

悲しいというには惨すぎる災害のニュースを新聞やテレビで目にし、胸が塞がる思いでおられる方も多いと思います。

今回の東日本大震災で尊い命を失われた方々に、心よりご冥福をお祈り申し上げますとともに、大切なご家族やご友人を亡くされた方々にお悔やみ申し上げます。
また、現在もなお避難を余儀なくされていらっしゃる多くの方々に、お見舞い申し上げます。
一日も早い復興をお祈りするばかりです。

こちら石川県の加賀市では、地震の直接の被害はございませんでした。
が、観光の面から見ますと多くの旅館・ホテルでキャンセルが相次ぐなどしております。

節電でご不自由をなさっている関東地方のお客様だけでなく、関西地方のお客様も含まれています。
こんな状況で観光どころではない、イベントなど楽しんでいては申し訳ないという空気が日本中に漂っています。

被災地では今もなお余震が続き、多くの方が行方不明のままでおられる現状。被災者の方々が不便な避難生活を強いられながらも、自ら炊き出しなどボランティアをされておられる様子などメディアを通して目にするにつけ、そのような心境になるのは人間として至極当然のことと思われます。

ですが一方で、これ以上日本の経済を停滞させないためにも、これから被災地の方々に充分な支援を続けていくためにも、可能ならば一日も早く日常に戻る事が大切だとも言えます。

こんな状況で観光に携わっている私たちに何ができるかと自問すれば、やはり日々の業務をコツコツとこなしていくこと、加賀にお越しの方々に「ああ、楽しかった、癒された」と思っていただくこと。


加賀温泉郷の旅館やホテルも、ただ「どうしよう」と手をこまねいているだけではないはずです。
宿泊される方一人につき、いくらかを地震の義援金にまわすというチャリティープランを考えた旅館もあります。

加賀だけではなく、日本全国すべての観光地の方々が同じ思いでいるでしょう。
この未曾有の状況を、なんとか皆で力をあわせて乗り切りましょう。