日本大通り沿いにある「横浜開港資料館」では、幕末・開港期から昭和初期までの横浜の歴史に関する資料を展示公開。開港当時の文化や街の様子、近代の横浜の歩みについて知ることができます。
施設は旧館と
日本大通り沿いにある「横浜開港資料館」では、幕末・開港期から昭和初期までの横浜の歴史に関する資料を展示公開。開港当時の文化や街の様子、近代の横浜の歩みについて知ることができます。
施設は旧館と新館があり、展示室は新館です。1階の展示室では、写真パネルや解説を中心に、ペリー来航時とその前後の世界や日本、横浜の情勢を知ることができます。また、ペリー著の「日本遠征記」、黒船の模型、黒船やペリーについての当時の瓦版、開港間もない横浜の錦絵、地図、写真、などなど、さまざまな展示物があり、横浜の歴史を楽しく学べます。
2階の展示室は床全体が地図になっています。これは、1881(明治14)年の横浜実測図に基づく床面地図。文明開化期の横浜の建物や「横浜もののはじめ」に関する歴史資料、建物の模型などが、地図上に展示されています。横浜中華街の昔の写真や、日本で初めての鉄道として開通した当時の横浜駅など、どれも興味深いものばかり。
1931(昭和6)年に建てられた旧館は、もとは「英国総領事館」だった建物。現在は事務所棟として使われていますが、趣のある外観は当時の様子を偲ばせます。
「横浜開港資料館」の中庭には、「たまくすの木」という名前の大木があります。実は、ここはかつてペリーが来航し日米和親条約を締結した場所。そのときの来航の様子は、教科書などでも目にすることがある有名な絵画『ペリー提督横浜上陸の図』でも描かれています。この絵に描かれている「たまくすの木」は、関東大震災で焼けてしまいましたが、現在は同じ根の若芽から育った木が中庭に堂々とそびえています。展示物だけでなく、"生きている歴史"にふれながら横浜の歩みを知ることができる資料館です。