『日本書紀』によれば、橿原は、神武天皇が宮殿を建て、第一代天皇となったと伝わる地です。その建国の地に神武天皇を祀る神社を創りたいという民間有志の請願を受けて、明治天皇が
京都御所の賢所と神嘉殿の建物を下賜され、本殿と
『日本書紀』によれば、橿原は、神武天皇が宮殿を建て、第一代天皇となったと伝わる地です。その建国の地に神武天皇を祀る神社を創りたいという民間有志の請願を受けて、明治天皇が
京都御所の賢所と神嘉殿の建物を下賜され、本殿と拝殿にし、神武天皇とその皇后を祀るため1890(明治23)年に創建されたのが橿原神宮です。
近鉄橿原神宮前駅中央口を背に真っすぐ進むこと約5分、大きな第一鳥居が現れます。大和三山の一つで、神武天皇陵がある畝傍山(うねびやま)のふもとに、甲子園球場約13個分という広さの境内が広がっています。創建当初から何度か拡張工事が行われ、現在の大きさになったのは1940(昭和15)年。第一・第二鳥居をくぐり、南神門をくぐると広大な外拝殿前庭がすがすがしく広がります。
神武天皇といえば、九州の地から6年の歳月をかけ、さまざまな苦難を越えてはるばる橿原にやってきたと伝えられています。幾多の困難を乗り越えた強運と、記紀によれば127歳とも137歳とも伝わる長寿だったことから、開運長寿の神様として信仰を集めています。
外拝殿から参拝した後はおみくじを引いてみましょう。オススメは金鵄みくじ(500円)。神武天皇が国を統一する際、最後まで抵抗していた豪族との苦戦の最中、どこからともなく金色のトビが飛んできて、勝利に導いたという逸話にちなんだおみくじ。吉兆をもたらす鳥である上、思わず飾っておきたくなるかわいいフォルムも人気です。
帰りは北神門から出て、木々に覆われた森林遊苑へ。さらに、神武天皇が眠るという畝傍御陵まで足を伸ばしたいものです。