JR松江駅からレイクラインバスで小泉八雲記念館前バス停下車すぐ。松江城を築城した堀尾吉晴が侍屋敷などを建てた城下町の、お堀端沿いにある通り。茶室「明々庵」から「小泉八雲記念館」までの約500mの道には、往時
JR松江駅からレイクラインバスで小泉八雲記念館前バス停下車すぐ。松江城を築城した堀尾吉晴が侍屋敷などを建てた城下町の、お堀端沿いにある通り。茶室「明々庵」から「小泉八雲記念館」までの約500mの道には、往時を偲ばせる姿で武家屋敷が建ち並んでいます。
「縄手」とは、縄のように細く延びた道路のこと。「塩見」は、このあたりの武家屋敷に一時住んでいて、のちに異例の栄進を遂げた松江藩の中老「塩見小兵衛」のことで、彼をたたえて、この通りを塩見縄手と呼ぶようになりました。 お堀沿いには風格ある老松の松並木が続き、垂れ下がる枝が江戸時代からの長い歴史を感じさせます。この城下町の景観は、1973年に松江市伝統美観保存地区に指定され、1987年には当時の建設省などによって選定された「日本の道100選」の一つとしても選ばれています。
武家屋敷には、塩見縄手の名前の由来となった塩見小兵衛も住んでいました。主屋は幾度かの増改築を経ていますが、3年に及ぶ保存修理工事を経て、2018年に明治期の間取りが復元されています。松江市の文化財にも指定されており、建物の内部も見学できます。