旧芝離宮恩賜庭園(きゅうしばりきゅうおんしていえん)は、江戸時代初期の大名庭園の面影を残す庭園です。1678年、老中・大久保忠朝(おおくぼただとも)が4代将軍徳川家綱から土地を拝領し、屋敷を建てるにあたって
旧芝離宮恩賜庭園(きゅうしばりきゅうおんしていえん)は、江戸時代初期の大名庭園の面影を残す庭園です。1678年、老中・大久保忠朝(おおくぼただとも)が4代将軍徳川家綱から土地を拝領し、屋敷を建てるにあたって藩地の小田原から庭師を招き、庭園を造らせたと伝わっています。当時は「楽壽園(らくじゅえん)」と呼ばれていました。その後、紀州徳川家や有栖川宮家などを経て芝離宮となり、現在は国の名勝に指定されています。
園内は、大きな池を中心に歩いて巡る回遊式泉水庭園です。池はかつて海水を引き入れた「潮入りの池」で、潮の干満によって州浜や島々の景観が変化したといわれています。
小田原から運ばれた根府川石(ねぶかわいし)を用いた勇壮な石組みをはじめ、中国で仙人が住むとされる蓬莱山(ほうらいさん)を表した中島の石組み、中国・杭州の西湖にある蘇堤を模した「西湖の堤」などが見どころです。
春の桜や藤、初夏の紫陽花、秋の紅葉、冬の梅や水仙など、四季折々の植物が庭園を彩ります。周囲の高層ビルと歴史ある日本庭園とが織りなす景観も、都心ならではの魅力です。