京都 岡崎にある中華 京静華に夕食を頂きに行きました。

こちらは非常に人気店で、なかなか予約が取れません。

1階に人気イタリアンの「Da Yuki」があります。

階段を昇り、ひっそりと京静のライトアップが見えます。

店内は、手前にテーブル席、厨房を超えて、奥に円卓のテーブル席があります。

お任せコースを注文しました。

おかゆ
燕の巣、キャビアが上に添えられています。
なかなかの味わいです。

前菜
明石の鯛、鯛の卵、雲丹
大根、ナッツ、トマト、海月、海老、胡瓜
中華風前菜のパフェといった感じでしょうか。
味は美味しいのですが、別々に頂いた方が良かったです。

烏賊、うるい、筍
胡麻のソースで頂きます。
胡麻のソースが、若干、塩辛いです。

琵琶湖の小鮎
緑がセリ、茶色が蕗の薹のソースです。
まるで琵琶湖の鮎が泳いでいるような盛付です。
それでいて、味も非常に美味しいです。

フカヒレスープ
蟹、ハーブ、パパイヤの器で、中の果肉と共に頂きます。
フカヒレスープとパパイヤの果肉との相性が絶妙です。

但馬牛、蝦夷泡、菜の花
これまた旨い。中華なのですが、和のテイストにも近いです。

春野菜のパオズ
先程の牛肉のソースをお好みで付けて頂きます。
春らしい彩りで、さっぱりとしています。

海老団子、ホワイトアスパラ
繊細な海老団子の味わいです。
私は、香港、澳門、上海などで様々な海老団子を頂きましたが、
これだけ上質な海老団子はお目にかかった事がありません。

鰆
蒸してあります。鰆の身はパサつく事なく、美味しいです。

手打ち麺の拉麺
牡蠣が入っています。
蛤と鶏で出汁を取っています。
出汁が、非常に美味しいです。拉麺で頂くのがもったいないぐらいです。
私と私の友人も全てスープを飲み干してしまいました。（笑）

蟹炒飯
しっとりしつつも、ご飯はベタつく事なく、パラッとしています。
技量、味共に秀逸な炒飯です。

ピクルス

杏仁豆腐
冷えていて、杏仁の香り豊かです。
お腹一杯ですが、写真のような容器にたくさん入っています。

黄粉餅、オレンジゼリー
杏仁種で作ったクッキー

フルーツティー
フルーツをふんだんに使っています。
香り豊かで非常に美味しいフルーツティーです。

コース全体として振り返ると、京懐石に近い構成です。

これが本場中華料理かと言われれば、異なるかもしれませんが、

京都の地に合った非常に美味しい料理であると私は思います。

個人的には、食器に京焼きを用いても面白いかと感じました。（大きなお世話ですが・・・。）

こちらの御主人は、宮本 静夫シェフです。

浜松で24年中華料理店を営んでいました。

その浜松の店を閉じられ、中国 北京に渡り、香港では、凱悦軒で修行された後、

2008年に京都の地で開業されました。

何故、京都の土地を選んだのかを含め、色々といきさつをお話しして下さいました。

奥さんの接客も素晴らしいです。

夫婦共に温和で、低姿勢です。こちらが恐縮してしまいます。

これだけ素晴らしい中華を頂くのは、日本でも限られているのではないでしょうか。

ミシュラン星を獲得していないのが不思議でなりません。

ホテルの中華を頂くのであれば、是非、こちらの店を体験して頂きたいお勧めの店です。

帰りは、雨の中、ご主人自ら外まで見送って頂きました。