クチコミ
「小十」
訪問 2009.09
「小十」(☆☆) ミシュラン三ツ星に輝く銀座の和食店。 清楚な店の造りに、気取らない接客、「青柳」ゆずりの確実な味。 親しみの沸く店の印象は良い意味でミシュランの星など関係ないと思わせてくれます。 なんてことのなビルの1階。路面に面し、外には自転車が停められていたりします。 間口は狭く、明かりがおかれ、長めの白い暖簾がかけられた和の入り口。中に入れば短いながらもエントランスがあり、その先右側にガラガラあける重めの引き戸がありました。 中に入ってもお店の方はいらっしゃいません。ちょっと奥に進むと左にカウンター席があります。そちらで声をかけさせていただき、本日の食事の場である奥の個室へ。 個室は掘りごたつで無駄のない清楚な感じ。 正直いえば、三ツ星店に感じられるワクワクするような匂いはこの段階ではありません。 テーブルの上には手前が当たらないよう切り取られた形の丸いお盆。箸置きはレンコンを模したものでした。 仲居さんは和装ではなく動きやすい黒い洋装。意外に料理の内容をしっかり熟知し、聞けばしっかり答えも帰ってきます。お話もしやすく、高級店のよそよそしさがない分親しみやすくてよい方でした
「小十」
訪問 2009.09
「小十」(☆☆)
ミシュラン三ツ星に輝く銀座の和食店。
清楚な店の造りに、気取らない接客、「青柳」ゆずりの確実な味。
親しみの沸く店の印象は良い意味でミシュランの星など関係ないと思わせてくれます。
なんてことのなビルの1階。路面に面し、外には自転車が停められていたりします。
間口は狭く、明かりがおかれ、長めの白い暖簾がかけられた和の入り口。中に入れば短いながらもエントランスがあり、その先右側にガラガラあける重めの引き戸がありました。
中に入ってもお店の方はいらっしゃいません。ちょっと奥に進むと左にカウンター席があります。そちらで声をかけさせていただき、本日の食事の場である奥の個室へ。
個室は掘りごたつで無駄のない清楚な感じ。
正直いえば、三ツ星店に感じられるワクワクするような匂いはこの段階ではありません。
テーブルの上には手前が当たらないよう切り取られた形の丸いお盆。箸置きはレンコンを模したものでした。
仲居さんは和装ではなく動きやすい黒い洋装。意外に料理の内容をしっかり熟知し、聞けばしっかり答えも帰ってきます。お話もしやすく、高級店のよそよそしさがない分親しみやすくてよい方でした。
09年8月11日夜の来訪。
夕食はここを予約してもらっていたのでこちらへ。個室利用です。
飲み物はいつものことながらウーロン茶で。
おまかせのみ。
最初は白い変形した陶磁器の器で。皮を剥いた焼きナスの上に生湯葉をのせて生雲丹、山葵をもっています。和風だしのとろみある餡をかけていました。
まずは雲丹…むむ、苦い。そういえば、どらみさんが物凄く酷評していたことをこの瞬間に思い出しました。とろけたりせずきちんとした雲丹ですが、味は好みではないなぁ。甘みもないし。
一緒に湯葉を食べて、焼けた香りがする茄子をいただく。。。餡に塩味がしないので全部をまとめられていません。
ある意味で衝撃かも。最初の付きだしが美味しくないなんて!!
次は鮑そうめん。ガラスの小皿には放射線を描く銀色の蓋。あけてみると鮑が!
しっかりした四国のものらしいそうめんにほんのちょっとのおつゆを入れ、上にたっぷりの鮑を摩り下ろしてとろろのように作り上げたソースをかけています。ねっとりとした口当たりで贅沢~。
この上には蒸して柔らかな鮑の切り身と、苦味あるキモのソース、姫葱に青柚子の皮を添えてあります。三口サイズくらいでした。後引く感じですね。
鱧のお椀です。和風だしは上品で紫蘇の花が散らされています。
鱧へ肉厚な身がとろりとした口当たりになるように仕上げられていてなかなかに美味。
一緒に入っている鎖のように組み合わされている緑はコリッとした食感なので小さな瓜かと思いきや、ミニメロンだそうです。甘みはあまりなく、やはり瓜のように野菜として使われていますね。
お造りは3種の盛り合わせ。
満遍なく脂が乗り味わい深い大間のマグロ。表面に細かく包丁を入れているのは食べやすくする工夫でしょうか。
左は徳島のアオリイカ。切り目を入れて美しく、かつ口当たりがねっとりと甘くなるように切られています。
右は記憶がちょいとあいまいなのですが、まこがれいではないかと思います。それとそのキモ。白身で弾力の凄さは素晴らしい気がしました。縁側部分もあります。
小さな白く丸い玉は長芋で、緑はキュウリの玉です。
酢橘を搾って食べるのも、オーストラリアの塩をつけて食べるのも美味しい。
ツマは極細でシャクシャク美味しい。生海苔も付いていたのですがこれは「古今青柳」のものと比べると水っぽく感じました。
焼き物は鰻とイサキ。
鰻がなんとも極上!! 蒸さずに関西風に時間をかけて焼き、表面はパリッと香ばしいのに中の白身は柔らかい。肉厚で良い鰻でした。刻んだ木の芽を振りかけているので香りもよい。上には畳いわしです。横に添えてあるのはサツマイモのレモン煮と冥加。
もう一つの焼き物はイサキだったと思います。表面の切り目の入れ方がとても良い。こちらは白胡麻を振ってあり、おろし大根、酢橘、しし唐が添えられていました。
この店は焼き物がすばらしいなぁ。
牛肉の時雨煮です。煮てしまったのかと、思うような高級牛肉のようで柔らかく美味しい! 味付けは比較的シンプルに醤油やお酒で甘さも適当。緑色で絡めているのは細切りにしたインゲンだったかな?この辺記憶がすでにあいまいです。一緒に煮た大根も美味しい。
土鍋で炊き込んだ鮎の炊き込みご飯です。御飯の立ち方が美しいですね~。
盛ってきてくれた鮎御飯は鮎の身が美味しい…と思ったら、意外に小骨が多くてちょっと食べるのが大変。御飯も非常に薄味でした。
香の物は水茄子、キュウリ、そして昆布の煮物です。昆布は大変美味しく、御飯と食べるのに合います。高級昆布で出汁をとるこのお店、出汁をとった後の昆布ももちろん美味しいのでこうやって出しているのだそうです。意外に庶民的なこともしていて、ぼくは好き。
鮎御飯と共にパック1杯もお土産にももらってしまいました。
みそ汁は三つ葉が浮いていますが、記憶には残っていません。
デザートは大変面白い。カクテルグラスにスイカのジュレ。上にはたっぷりのカスタードソース。これが意外にあいます。スイカ本来の甘みはあまり感じませんが。球形のスイカの実を添え、ミントの葉を乗せていました。
最後に緑茶を。
お手洗いは小さな個室。一輪挿しを飾った清楚な感じで、手洗いはちょっとアンティーク。
ということで、生物を食べると篭ってしまう体質なので、トイレに行っている間に個室に店主がいらしていたようです。お話できなくて残念。
やや料理の出来にばらつきがあるものの、親しみの沸く良店でした。カウンターで食べるともっと良いのだろうと思います。
総評は☆☆(二つ星)です。スタートの一品がなんとも残念で…。カウンターだともっと雰囲気がよくなるのかもしれません。
ミシュラン三ツ星に輝く銀座の和食店。
清楚な店の造りに、気取らない接客、「青柳」ゆずりの確実な味。
親しみの沸く店の印象は良い意味でミシュランの星など関係ないと思わせてくれます。
なんてことのなビルの1階。路面に面し、外には自転車が停められていたりします。
間口は狭く、明かりがおかれ、長めの白い暖簾がかけられた和の入り口。中に入れば短いながらもエントランスがあり、その先右側にガラガラあける重めの引き戸がありました。
中に入ってもお店の方はいらっしゃいません。ちょっと奥に進むと左にカウンター席があります。そちらで声をかけさせていただき、本日の食事の場である奥の個室へ。
個室は掘りごたつで無駄のない清楚な感じ。
正直いえば、三ツ星店に感じられるワクワクするような匂いはこの段階ではありません。
テーブルの上には手前が当たらないよう切り取られた形の丸いお盆。箸置きはレンコンを模したものでした。
仲居さんは和装ではなく動きやすい黒い洋装。意外に料理の内容をしっかり熟知し、聞けばしっかり答えも帰ってきます。お話もしやすく、高級店のよそよそしさがない分親しみやすくてよい方でした。
09年8月11日夜の来訪。
夕食はここを予約してもらっていたのでこちらへ。個室利用です。
飲み物はいつものことながらウーロン茶で。
おまかせのみ。
最初は白い変形した陶磁器の器で。皮を剥いた焼きナスの上に生湯葉をのせて生雲丹、山葵をもっています。和風だしのとろみある餡をかけていました。
まずは雲丹…むむ、苦い。そういえば、どらみさんが物凄く酷評していたことをこの瞬間に思い出しました。とろけたりせずきちんとした雲丹ですが、味は好みではないなぁ。甘みもないし。
一緒に湯葉を食べて、焼けた香りがする茄子をいただく。。。餡に塩味がしないので全部をまとめられていません。
ある意味で衝撃かも。最初の付きだしが美味しくないなんて!!
次は鮑そうめん。ガラスの小皿には放射線を描く銀色の蓋。あけてみると鮑が!
しっかりした四国のものらしいそうめんにほんのちょっとのおつゆを入れ、上にたっぷりの鮑を摩り下ろしてとろろのように作り上げたソースをかけています。ねっとりとした口当たりで贅沢~。
この上には蒸して柔らかな鮑の切り身と、苦味あるキモのソース、姫葱に青柚子の皮を添えてあります。三口サイズくらいでした。後引く感じですね。
鱧のお椀です。和風だしは上品で紫蘇の花が散らされています。
鱧へ肉厚な身がとろりとした口当たりになるように仕上げられていてなかなかに美味。
一緒に入っている鎖のように組み合わされている緑はコリッとした食感なので小さな瓜かと思いきや、ミニメロンだそうです。甘みはあまりなく、やはり瓜のように野菜として使われていますね。
お造りは3種の盛り合わせ。
満遍なく脂が乗り味わい深い大間のマグロ。表面に細かく包丁を入れているのは食べやすくする工夫でしょうか。
左は徳島のアオリイカ。切り目を入れて美しく、かつ口当たりがねっとりと甘くなるように切られています。
右は記憶がちょいとあいまいなのですが、まこがれいではないかと思います。それとそのキモ。白身で弾力の凄さは素晴らしい気がしました。縁側部分もあります。
小さな白く丸い玉は長芋で、緑はキュウリの玉です。
酢橘を搾って食べるのも、オーストラリアの塩をつけて食べるのも美味しい。
ツマは極細でシャクシャク美味しい。生海苔も付いていたのですがこれは「古今青柳」のものと比べると水っぽく感じました。
焼き物は鰻とイサキ。
鰻がなんとも極上!! 蒸さずに関西風に時間をかけて焼き、表面はパリッと香ばしいのに中の白身は柔らかい。肉厚で良い鰻でした。刻んだ木の芽を振りかけているので香りもよい。上には畳いわしです。横に添えてあるのはサツマイモのレモン煮と冥加。
もう一つの焼き物はイサキだったと思います。表面の切り目の入れ方がとても良い。こちらは白胡麻を振ってあり、おろし大根、酢橘、しし唐が添えられていました。
この店は焼き物がすばらしいなぁ。
牛肉の時雨煮です。煮てしまったのかと、思うような高級牛肉のようで柔らかく美味しい! 味付けは比較的シンプルに醤油やお酒で甘さも適当。緑色で絡めているのは細切りにしたインゲンだったかな?この辺記憶がすでにあいまいです。一緒に煮た大根も美味しい。
土鍋で炊き込んだ鮎の炊き込みご飯です。御飯の立ち方が美しいですね~。
盛ってきてくれた鮎御飯は鮎の身が美味しい…と思ったら、意外に小骨が多くてちょっと食べるのが大変。御飯も非常に薄味でした。
香の物は水茄子、キュウリ、そして昆布の煮物です。昆布は大変美味しく、御飯と食べるのに合います。高級昆布で出汁をとるこのお店、出汁をとった後の昆布ももちろん美味しいのでこうやって出しているのだそうです。意外に庶民的なこともしていて、ぼくは好き。
鮎御飯と共にパック1杯もお土産にももらってしまいました。
みそ汁は三つ葉が浮いていますが、記憶には残っていません。
デザートは大変面白い。カクテルグラスにスイカのジュレ。上にはたっぷりのカスタードソース。これが意外にあいます。スイカ本来の甘みはあまり感じませんが。球形のスイカの実を添え、ミントの葉を乗せていました。
最後に緑茶を。
お手洗いは小さな個室。一輪挿しを飾った清楚な感じで、手洗いはちょっとアンティーク。
ということで、生物を食べると篭ってしまう体質なので、トイレに行っている間に個室に店主がいらしていたようです。お話できなくて残念。
やや料理の出来にばらつきがあるものの、親しみの沸く良店でした。カウンターで食べるともっと良いのだろうと思います。
総評は☆☆(二つ星)です。スタートの一品がなんとも残念で…。カウンターだともっと雰囲気がよくなるのかもしれません。
店舗情報
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ジャンル日本料理 うなぎ
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営業時間[月-土]12:00-13:00、18:00-21:30
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連絡先03-6215-9544
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住所
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価格帯¥15,001~
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定休日日曜日・祝日、年末年始
ご利用される際は、掲載情報についてご自身で店舗に確認をしていただくようお願いいたします。