大人のデザイナーズ系ホテル
- ライター矢作 智恵子さん
- 投稿日2016年04月01日
-
Norrmalmstorgの建つ美しい外観(写真提供:Nobis Hotel)
デザインホテルとして名高いこのホテルは、ストックホルムの中心街Normalmstorgに位置しています。近くにはスウェーデンの老舗デパートNKや、高級ブティックが並ぶBibliotekgatan、Sturegallerianがあります。ホテルの立地は最高で、ストックホルム中心地であれば、ほぼどこでも徒歩で行ける場所にあります。
ロビーの照明デザイン、吹き抜けのラウンジなどはセンス抜群、雑誌などに登場するホテルのらせん階段は、美しい曲線を描いています。
このホテルの内装デザインを手掛けたのは、以前、京都の長屋プロジェクトを手掛けたこともあるスウェーデンの建築トリオ、CKR (Claesson Koivisto Rune)です。ホテル内のクローゼットなども、彼らがこのホテルのために作ったオリジナル作品です。
客室は広く、室内からはストックホルムの街を見渡すことができます。アメニティーグッズは、可愛らしいデザインのアイルランドのメーカー、Orla Kielyを使っています。
ホテル内には、ジムや大理石で清潔感あふれたスパも完備されています。
建物はもともと1800年代に建てられたもので、以前は銀行や法律事務所のオフィスとして利用されていました。
またこの建物は、「ストックホルム症候群」の語源となった事件が起こった建物でもあります。1973年に起きた人質立てこもり事件の後、人質が次第に犯人に共感するようになっていくという、この行動から生まれた言葉が『ストックホルム・シンドローム』です。
そんな伝説の現場は、2010年以降、ストックホルムを代表するエレガンスなデザインホテルに生まれ変わっています。