セブ市内から南に車で2時間程行ったところにある『シマラ教区教会』は、イエス・キリストの母「聖母マリア」の教会です。その昔「聖母マリア像から血の涙が流れた」という噂が広まり、お祈りをすると願いが叶うと信じた人々が次々と訪れるようになりました。
入口から入ってまず驚くことは敷地内の景色です。教会というより「中世ヨーロッパの巨大なお城」ともいえるその様子からは、圧倒的な迫力が感じられます。入口から本館までは長い階段と通路が続きます。これは筆者の推測ですが、礼拝に訪れた者に対して長い階段と通路を課すことにより、「苦難を乗り越える覚悟」「信仰心」を確かめているのではないかと思います。カトリック教徒ではない筆者でも、この長い階段と通路を歩ききったとき、何かすがすがしいものを感じることができました。
本館内には大聖堂があり、多くの人が祈りを捧げていました。そしてその横にはキャンドルコーナーがあります。ここでは、様々な色のキャンドルを購入し、祈りを捧げることができます。キャンドルの色にはそれぞれ意味・効能があり、自分の望むものを選ぶことができます。(※画像「キャンドルの意味・効能」参照)キャンドルは1本45ペソ(約90円)で、全13色あります。
本館内をさらに進むと、たくさんの「展示物」があります。これは、この教会で祈りを捧げ、その願いが叶った人たちからの手紙や愛用していた品々などです。「おかげさまで歩けるようになりました」というメッセージと共に松葉杖や車いすが展示されていたり、「試験に合格しました」「病気が治りました」「ビジネスで成功しました」など、感謝の手紙が展示されていたりと、本当に願いが叶う教会である証拠をまざまざと見せつけられた気がしました。こうしてはいられません。筆者もキャンドルを購入し祈りを捧げました。購入したキャンドルの色は内緒ですよ。
本堂の2階部分には、聖母マリア像に祈りを捧げることができる場所があります。筆者が訪れた日は平日だったのでそれほど混んでいませんでしたが、日曜日には数時間かかる行列ができるそうです。なので、訪れるなら平日をおすすめしますが、日曜日の場合は時間に余裕をもったスケジュールを組むといいですね。観光所要時間は1~2時間程です。
シマラ教区教会を訪れる際に注意すべき点が二つあります。一つ目は服装についてです。ここは神聖な場所なのでドレスコード(服装の規定)が設定されています。肌の露出がある服装(タンクトップやハーフパンツ等)やビーチサンダルでは入場することができません。二つ目は写真撮影についてです。敷地内での写真の撮影は可能です。ですが、建物内でのフラッシュ撮影は禁止されています。また、ドローンの持ち込みも禁止されています。
なお、入場料は無料で、午前8時から午後6時まで開放されています。本館内には売店がありお土産を購入することができますが、支払は現金のみでカードの使用はできません。
【行き方】
セブ市内からは「サウスバスターミナル」よりバスに乗ります。「シマラ」と言えば、目的地の近くで降ろしてもらえます。所要時間は、交通状況にもよりますが、約2~3時間です。バスを降りた後は、近くにいるハバルハバル(バイクタクシー)に乗り教会へ向かいます。所要時間は約10分です。
Simala Parish Church シマラ教区教会 (アベ マリアの教会)
カリパイ
(セブ島在住ブロガー)
「願いが叶う?!」フィリピン人の憧れの地『シマラ教区教会』は美しく荘厳な教会
- 投稿日2018/04/05
2018/03訪問
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ジャンル寺・神社・教会
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エリアその他/近郊
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住所
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アクセスマクタン・セブ国際空港から車で約150分
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営業時間8:00-20:00
- 上記の記事は、訪問時点の情報を元に作成しています。訪問先の都合や現地事情により、最新の情報とは異なる可能性がありますのでご了承ください。