市街地を流れるアンクー川のほとりに立つ安定宮は、フランス好きのカイディン帝が即位以前に居住していた洋館。後に息子でラストエンペラーとなる
バオダイ帝が譲り受け、皇太子時代に家族と暮らしていました。1945年の8月革命でにグエン朝が滅亡し王宮を追われた後も再びここを居所とし、1954年にゴ・ディン・ジエム政権によって没収されるまで暮らしていました。
郊外にあるカイディン帝廟と同様、西欧文化を好んだカイディン帝の嗜好が反映された建物です。館内には当時の様子が伺える絵画や肖像画、家族写真、調度品、新聞や雑誌の記事などの資料も展示されています。中庭側から館見るとまるでフレンチヴィラのようです。
グエン朝滅亡から10年後の1955年、政権から降ろされたバオダイはフランスへ亡命。以降ベトナムの地を踏むことはありませんでした。
安定宮は新市街にあるので気軽に立ち寄れます。フエで繰り広げられたグエン王朝史の最後を締めくくる建造物としても、一見の価値ある場所といえます。
拝観時間:7:00-17:00
入場料:VND30,000
Cung An Dinh 安定宮
ラストエンペラー最後の居処
- 投稿日2016/08/05
- 更新日2020/01/06
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ジャンル世界遺産
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エリアフエ シティ センター
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住所
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アクセスフエ駅から車で約7分
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電話番号+84-234-3588527
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営業時間7:00-17:00
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定休日無休
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予算入場料(13歳以上) 30,000ドン
入場料(12歳以下) 無料
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