1317年に着工されたフランシスコ会修道院の現在の建物は、その一部を除き1667年のドゥブロヴニク大震災後にバロック様式で改築されたもの。
プラツァ通りの修道院入口は旧市街の歴史的建築物の中でも一見地味ですが、一歩院内に足を踏み入れると、そこには修道女たちが薬草を育てていた14世紀そのままの中庭があります。その庭を囲むルネサンス様式とロマネスク様式の2つの回廊、美しい彫刻が施された数々の柱、修道女が病気の人々を治す姿が描かれた壁を眺めながめていると、そこにはまるで中世当時の時間が流れているかのようです。
院内の小さな博物館には、14世紀の圧搾機や蒸留水を作る器具、薬壷、天秤、薬のレシピ、薬学書、手書きの処方箋など、薬局や修道院にまつわる興味深い品々が展示。また、当時の院内には貧しい人たちの治療院もあり(現在その治療院はない)、その時代のドゥブロヴニクがいかに高い福祉と医療・薬学レベルの町だったかが伺えます。
17世紀増設の図書館には聖歌の本や写本、装飾品のコレクションがあり、またドゥブロヴニク出身でクロアチアの著名な詩人イワン・グンドリッチの墓があるので、文学に興味のある人もぜひ訪れてもらいたいスポット。
そしてこの修道院のもう一つの見所は、院内にあるマラ・ブラチャ薬局。1317年創業で今も営業中。ヨーロッパでは3番目に古くクロアチア国内最古のこの店オリジナルのハーブやローズを使用した自然派コスメは、日本人女性客に大人気で買い占めが起きるほど。ハーブの宝庫クロアチアで自分に合ったコスメを探すのも楽しいですよ。
【アドバイス】
◎料金:30クナ
✖️ドゥブロヴニク・カードは使えない。
✖️入口がわかりづらい。ピレ門を背にオノフリオの噴水から左側の壁にある3つ目の大きなグリーンのドア。その上にピエタの彫刻がある。
【アクセス】
ピレ門より徒歩1分。
営業時間:
夏季:9〜18時
冬季:9〜16時
無休
Franciscan Monastery フランシスコ会修道院
14世紀の中庭と回廊が美しい修道院。
- 投稿日2016/01/27
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ジャンル寺・神社・教会
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エリアドブロブニク
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住所
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電話番号+385-20-321410
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営業時間夏季:9:00-18:00、冬季:9:00-17:00
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定休日無休
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予算博物館 30クーナ
- 上記の記事は、訪問時点の情報を元に作成しています。訪問先の都合や現地事情により、最新の情報とは異なる可能性がありますのでご了承ください。