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ヘルシンキ (フィンランド) 観光の現地クチコミ

現地のプロ(6人)詳細

花奈 (ライター)

シベリウスファン必見の観光ポイント

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ヘルシンキの北西、海沿いに広がるシベリウス公園は、フィンランドの国民的音楽家ジャン・シベリウスの生誕80年を記念して作られました。公園の北側にはステンレスパイプで作られた記念碑とシベリウスの肖像があり、多くの人が訪れる人気の撮影スポットになっています。公園自体は1940年に建設されており、別の名称でしたが、1945年、シベリウス80歳の誕生日に合わせてシベリウス公園と改名されました。

600本以上のステンレスパイプを組み合わせて作られた記念碑は、女性彫刻家エイラ・ヒルトゥネンが製作したもので1967年に設置されました。高さ8.5m、幅10.5m、奥行6.5m、総重量は24tです。パイプオルガンをイメージしたものなのか、もしくは、フィンランドの巨大な氷柱をイメージしたものか…。想像を掻き立てられる創造的な記念碑は、設置当時、批判的な意見がかなり多かったようです。作者ヒルトゥネンは森をイメージしたものと説明しています。そして、記念碑のすぐ横にあるシベリウスの肖像は、批判的な意見を緩和するために作られたそうです。

記念碑の楽しみ方は見るだけではありません。記念碑の下やパイプの間に人が入ることを想定したサイズで作られているので、ぜひ試してください。パイプに耳を当てると、エコーがかった不思議な音が聞こえます。また、記念碑から少し離れたところから全体の景色を見ると、無機質な巨大なモニュメントが、後ろに広がる森の壁と岩山に自然と溶け込んでいるようにも見えます。

公園内には池や噴水もあり、海岸沿いは景色のいいお散歩コースになっていますよ。

シベリウスをあまり知らない人のために、彼について少し書き加えます。シベリウスの最も代表的な曲は交響詩「フィンランディア」で、国歌に次ぐ第2の愛国歌として広く親しまれています。「レンミンカイネン組曲」や「タピオラ」などフィンランド叙情詩「カレワラ」から着想を得た曲も少なくありません。できれば、フィンランドに行く前に「フィンランディア」を一度聞いておくことをおすすめします。シベリウスの叙情的な旋律から北欧の自然や情景が目に浮かび、実際にフィンランドを旅した時にその素晴らしさが実感できると思います。

行き方は、トラム2・4・10番Toolon halli下車、徒歩7分。公園なので入場無料です。

2017/06訪問
上原 朋子 (旅行コーディネーター、シェフ)

海岸沿いをのんびりお散歩。海辺のカフェもマストです!

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  • 地元っ子に人気

フィンランドを代表する作曲家・ジャン・シベリウスを記念して建てられた公園です。

ヘルシンキ・トーロ地区にあり、銀色のパイプオルガンのようなユニークな形のモニュメントが特徴。

このモニュメントは1967年エイラ・ヒルトネンが製作したもので、この公園のシンボルともいえる役割を果たしています。

一見地味な公園なのですが、意外や意外。訪れる人は観光客以外にも、地元の人も多く、これもフィンランドの独立に大きく貢献したシベリウスの功績なのでしょう。

さらに2015年はシベリウスの生誕150年メモリアルイヤーという事もあって、今年注目度の高い施設である事は言うまでもありません。

公園内にはピクニックをする人、犬のお散歩をする人、そして観光客、と次々に人がやって来るので、夏の間は特に賑やか。

海側には観光客にも人気のカフェ「レガッタ」もあるので、モニュメント前で記念撮影を終えたら、そこでのんびりお茶、というのが定番の観光コース。
カフェから眺める夕日も最高に美しいですよ。


【行き方】
トラム2・4・7A/7B・10 Töölön Halliより徒歩10分
バスKamppiより14・18・39番Töölön Kirjasto下車。徒歩5分。
またはスウェーデン劇場前のバス停より24番乗車。Linnankoskenkatu 下車。徒歩5分。

栗原 薫 (現地旅行会社統括部長、ジャーナリスト)

周辺散策もあわせて楽しみたい

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 フィンランドを代表する作曲家として国際的に評価・人気の高いジャン・シベリウス(Jan Sibelius 1865~1957)を称える公園がヘルシンキ市中央部の北西1.5キロメートルにある。豊かな緑に包まれたこの公園自体は1906年のヘルシンキ再開発計画に基づいて造成されたもの。このとき、すでにシベリウスは名声を確立していたが、彼の名が冠せられたのは生誕80年を記念した1945年のこと。そして没10年後の1967年に、女流彫刻家のエイラ・ヒルトネンによるモニュメントが設置された。

 総重量24トン、600本以上の鉄パイプを組み合わせたモニュメントはパイプオルガンを思わせるが、作者であるヒルトネン女史は「森をイメージしたもの」と説明している。今では海外から数多くの観光客を集める名物になっているが、設置当時はその抽象的な形状が物議をかもした。「何を表現しているのかわからない」という批判である。そのため、隣にシベリウスの顔をかたどった彫刻を設置して批判者を納得させたという経緯がある。

 公園自体はさほど広くなく、見ものは彫刻だけなので20分もあれば十分に堪能できるだろう。そこで、せっかくここまで足を伸ばしたのなら公園の西側、海岸沿いの散歩道を歩いてみてはどうだろうか。ヨットハーバーを擁する沿岸にはこじんまりとしたカフェがいくつもある。そのまま市の中心部に向かって南下すれば、5分ほどで海水浴場に出る。通称ヒエツ(Hietsu)。ヘルシンキでは数少ない砂浜(ビーチ)として人気が高く、天気のいい夏場にはフィンランドとは思えないほどの人混みになる。
 ビーチまで来ればバス通りが近いので、帰りは24番バスで中心部に戻ることもできる。

行き方:トラム2・4・7・10。中心部から乗車10分弱。Töölön halli下車。進行方向左側にほぼまっすぐ500メートル。

  • 上記の記事は、訪問時点の情報を元に作成しています。訪問先の都合や現地事情により、最新の情報とは異なる可能性がありますのでご了承ください。