ダッハウ強制収容所は、ミュンヘン郊外にある最も古いナチスドイツの強制収容所です。
ヒトラーが第15代首相に任命された後の1933年3月22日から使用されました。
後に続く全ての強制収容所の見本となり、ナチス親衛隊SSによる暴力の学校として機能していったのです。
ドイツ国内とヨーロッパ各地から20万人以上が収容され、ナチスに反対するドイツ人、政治犯、同性愛者、移民など42,000人が過重労働や残虐な人体実験により亡くなりました。
そんな過酷な収容所生活を生き抜いた元囚人の協力を得て、1965年に収容所跡地に記念館が建設されました。
敷地内には「Arbeit macht frei(働けば自由になる)」という言葉が書かれた門や焼却炉、電車の引き込み線の跡が残されており、館内には復元されたバラック、作業場、シャワー室などを見ることができます。
記念館では主に囚人たちの人生に焦点を当て、彼らがここにくるまでの経緯、収容所での生活、死、解放への過程を写真や遺品、道具等を展示して説明しています。
20分程のドキュメンタリー映画も上映しています。
1968年に建てられたモニュメントは囚人の苦しみと死を表現しています。
ここで起きた現実を知り、二度とこのような過ちを起こしてはならないと私たちに語りかけているように感じます。
ドイツの歴史をより理解するために是非訪れてみてください。
観光客や現地の修学旅行生等で混雑している日が多いですが、平日の午前中は比較的空いています。
入場無料で所要時間は3時間ほどです。日本語のオーディオガイドはありません。
<アクセス情報>
S2 Dachau駅より726番バスに乗りKZ-Gedenkstautte で下車
交通費はミュンヘン中心部からMünchenXXL 区間のTageskarte(一日券)8.60ユーロ
Dachau Concentration Camp Memorial Site ダッハウ強制収容所
フランツさとみ
(フリーライター)
ドイツ最古の強制収容所で悲劇の歴史を学ぶ
- 投稿日2016/12/07
2016/11訪問
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ジャンル博物館・ミュージアム
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エリアその他/近郊
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住所
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電話番号+49-81-3166-9970
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営業時間9:00-17:00
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定休日12月24日
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公式サイト
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