チムカルビは、「大邱の味10選」の一つ。この大邱を象徴する10種類の料理のなかでも、大邱の郷土料理として全国的にも有名です。韓国料理でよく知られているカルビチムは醤油味がベースになっていて唐辛子の辛さはありませんが、大邱のチムカルビは辛さが決め手ともいえ、大邱の人たちに愛されている料理でもあるのです。
チムカルビエリアとして有名な東仁洞通りは、大邱市庁の近くにあります。1960年代後半からチムカルビを提供する店が増えはじめ、現在は10以上の店が集まっています。団体客可能の店舗も多く、地元の人はもちろん、ツアーなどで訪れる外国人にも人気です。そのなかの1店、ポングルポングルチムカルビは、日本のマンガ『クッキングパパ』にも登場しているお店です。
こちらも創業50年。代表のチャンヨンスクさんは、40年以上前から厨房に立っています。当時を振り返りながら、こんな話をしてくれました。ある時お客さんが料理をしてほしいと肉を買って来たそうです。それを練炭で炒め煮にしながら、粉唐辛子などを入れて味付けをしたところ、美味しくて自然に注文が入るようになり、メニューになった…ということです。
肉は玉ねぎを入れた水で1時間半ほど茹でます。ヤンニョム(薬味)は、ニンニク、醤油、砂糖、粉唐辛子、赤トウガラシ、辛い青唐辛子などを、注文を受けてから合わせます。タンパク質豊富な牛肉、そして調理の段階で化学調味料を使わない「健康食」のチムカルビ。余計なものを使わないからこそ、チムカルビの味に影響する肉の質には神経を使っているとチャン代表が説明してくれました。
店内は韓国語オンリーでメニュー表示に日本語はありませんが、メインメニューはチムカルビ(찜갈비)で、肉の種類を選ぶだけ。1人分(180g)が、アメリカ産(18,000ウォン)、国産韓牛(28,000ウォン)です。多少の辛さはごはんやビールとともに楽しみたいところですが、辛いのが苦手という場合は、「순한맛/スナンマッ=まろやかな味」と言って注文するといいでしょう。辛さを調節してもらえます。アルコールは瓶ビール、焼酎、マッコリ(各4,500ウォン)などがあります。
ほどなくして、いい匂いとともにチムカルビが運ばれてきました。美味しそうな匂いが食欲をそそりますよ。まずはお肉を食べてみてください。骨からきれいに外れる柔らかい肉に独自のヤンニョム(薬味)が絡まって、ごはんもビールも進むこと間違いなしですよ。野菜で巻いたり、水キムチで口の中の辛さをやわらげたりしながら、美味しく味わってくださいね。
お肉を包み込むつややかなヤンニョムを見ていると、ごはんに絡めて食べたくなります。これがまた美味しいのですが、最後に残ったヤンニョムで作ってもらうヤキメシも食べなくては。ここはちょっと我慢して、お肉はビールとともに、ごはんは〆のヤキメシで。動けないほど満腹になるかもしれません(笑)
※支払いはクレジットカードが使用できます。
Beonggeul Beongguel Jjim Galbi ポングルポングルチムカルビ
あんそら
(ライター)
大邱の代表的な郷土料理、チムカルビで満腹!
- 投稿日2020/03/31
2019/12訪問
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ジャンル韓国料理
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エリア大邱(テグ)
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住所
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アクセス1号線 七星市場駅 3番出口から徒歩10分
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電話番号+82-53-4246881
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営業時間9:00-22:00(21:00ラストオーダー)
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定休日無休
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予算平均予算 28,000ウォン
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