Figlmuller (Wollzeile) フィグルミュラー（ヴォルツァイレ店）

オーストリアを代表する伝統料理といえばシュネッツェルですが、そのシュネッツェルで有名なのがこのお店、フィグルミュラーです。

その歴史は1905年、小さなワイン居酒屋としてオープンした当時まで遡ります。人々が集い楽しむ時間のお供に、地元のワインと伝統的なシュネッツェルは人々の生活の一部でした。今では4代目の経営になりますが、その伝統的な味は受け継がれ続けています。

フィグルミュラーのシュネッツェル（15.5ユーロ）は、厳選された豚肉を使い、薄く延ばして軽く揚げたもので、他のお店より大きく薄く、そしてクリスピーに調理されています。お皿からはみ出そうな大きさのシュネッツェルに一見驚きますが、薄くサクッと揚げてあるので見た目よりも軽く頂ける一品です。

そしてシュネッツェルと共に味わってもらいたいのが、こちらも王道の組み合わせといえるポテトサラダ（4.7ユーロ）。ドレッシングで和えたポテトと、フォーゲルサラダといわれるグリーンを添え、シュタイヤーマルク地方の名産品、カボチャの種オイルをかけたサラダです。

このカボチャの種オイルはオーストリアでぜひ味わってほしいもののひとつ。コクがあり味わい深いオイルはパンに付けたり、カボチャスープに垂らしたりして、ウィーンでもよく登場しますし、お土産にもお勧めです。

シュネッツェルの他にも伝統的なオーストリア料理が揃っていて、カイザーシュマーレン（8.9ユーロ）などのデザートも楽しむことが出来ます。アルコール飲料も赤ワイン（125ml／3.9ユーロ）、白ワイン（125ml／4.1ユーロ）から、ビールは（330ml／3.5ユーロ）など豊富に用意されています。

お店はウィーン中心のシュテファン寺院から徒歩約3分とすぐ近くにあるのですが、WollzeileとBaeckerstrasseを繋ぐ細い路地にあります。路地に入らないとお店は見えないので少し分かりにくいかもしれませんが、路地の入口にはフィグルミュラーの看板が大きく出ているので、それを目印にして探してみてくださいね。

有名店だけあって、お店の中は混みあっている時が多く、活気に溢れています。観光シーズンのお食事時に行かれる際は予約しておくとスムーズです。

また、Wollzeile店はお店の構造上ベビーカーなどが入れませんので、その場合は120mほど離れたところにある別店舗（住所：Baeckerstrasse 6）をご利用ください。Wollzeile店が混んでいる時には、こちらのお店の方が空いている場合が多いので、移動してみるのもいいでしょう。

店員さんの対応とメニューはドイツ語と英語で、支払いにはクレジットカードも利用できます。