ホーエンザルツブルク城

オーストリアの主要都市ザルツブルクにあるホーエンザルツブルク城。ヨーロッパに現存する11世紀の要塞の中で最大級の規模を誇り、周辺に広がる旧市街と併せて1996年、「ザルツブルク市街の歴史地区」として世界遺産に登録されました。

ザルツブルクは中世から19世紀にかけて、大司教が治める都市国家として発展した町。この城は1077年に当時の大司教ゲプハルト1世が命じて建設が始まり、およそ500年間にわたって造営され続けられてきました。

ゴシック様式で造られた城内は博物館になっていて、町や城塞の歴史などを紹介。中でも、色とりどりのタイルや黄金に輝くぶどうの装飾などが見られる、黄金の間が見どころとなっています。500年ほど前から音を奏で続ける手回しのパイプオルガンが現存していて、一年を通して多彩なコンサートが開かれています。

旧市街からは10分ごとに運行しているケーブルカーを利用するのが一般的なルート。市街を一望するテラス席を備えるレストランも併設されています。 閉じる