ナスル朝宮殿

スペインのグラナダにあるナスル朝宮殿は、アルハンブラ宮殿の王宮。13世紀から15世紀にグラナダ王国を築いたナスル朝の時代、アルハンブラ宮殿が拡張された際に建てられ、王の居城、政治の中心となりました。

敷地内は3つの区画に分かれていて、1つ目が政府の執務室で、3つのうち最も古いメスアール宮。2つ目が、政治の中心となったコマレス宮。権力の証でもあった大量の水を湛えた中庭や当時の最高技術を用いた装飾など、出迎える人々に王の威厳を示すさまざまな工夫を見ることができます。最後が、王や王妃などのプライベート空間であるライオン宮。ライオンの噴水を配したパティオを囲むようにアーチ型の柱廊が並び、柱や壁はイスラム文化らしい精巧な装飾で飾られていて、宮殿でいちばんの見どころとなっています。

なお、ナスル朝宮殿の見学は人数制限があり、入場チケットに指定された時間にのみ入場可能。訪れる際はチケットの事前予約がおすすめです。 閉じる