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エリア:
- 北米 > アメリカ西部 > イエローストーン国立公園
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テーマ:
- 街中・建物・景色
イエローストーン
ジャクソンレイクロッジを出発して、いよいよ、というか、やっとイエローストーンです。
イエローストーンの公園ゲートをくぐって、ぐねぐねと山道を行くわけですが、しばらく行くと、なんとも異様な光景が目に飛び込んできます。
分かりにくいかもしれませんが、右の写真のような光景です。
そうです、1988年のイエローストーンの山火事の傷跡です。
火災からかれこれ20年近くも経つというのに、いまだに焼けて枯れた木が無数に林立していて、湿度が少ないせいで、朽ちもせずに立ち枯れたままの巨木の林は、しらっちゃけた枯れた木の幹が、ちょっと骨のようで不気味です。
ムソルグスキーだったかの交響詩「禿山の一夜」はこんな光景をもとに作られたのではないかと思わせる光景でした。
「夜に走ったらおっかなそうだな」などと、ここを走ったのが夜でなかったことに胸をなでおろした私でした。
出ました、オールドフェイスフルイン
さてさて、禿山はともかくとして、次の目的地はあのオールドフェイスフルガイザーです。
イエローストーンの代表的な間欠泉ー、噴出間隔79分ー、噴出量4万リットルー、間欠泉の王者、オールド・フェイスフル・ガイザー!(リングアナウンス風)です。
と、その前に、まずはお宿のチェック。
ご覧下さい、これがオールドフェイスフルインです。
外から見ると、
「なになに?意外と小さいんですか?」
なんですが、中に入るとちょっと感動です。
大きさもそうなんですが、ご覧下さい!左の内観写真のように・・・って、またしても私のヘタな写真のせいで、全然よく分からないのですが、柱も階段も全て木造で、しかも、曲がった木は曲がったまま柱や階段の手すりに利用されていて、なんとも不均一な感じがとってもグットです。
手すりなどは、曲がった木を上手く組み合わせているので、でこぼこです。
でも、そのでこぼこを触りながら階段を上っていると、なんとなく、このホテルの製作者の自然に対する思い入れが伝わってくるような気がします。
曲がりくねった木をありのままの姿のまま利用する事によって生まれる不均一な調和に、削ったり捨てたりして真直ぐな木だけを使って建てた木造建築にはない美しさを見た気がしました。
などと感銘を受けている間に間欠泉の噴き出す時刻が近づいたのでそそくさとオールドフェイスフルガイザーへ向かいました。
早く出て来い間欠泉
ガイザー観光用のボードウォークにて待つこと約30分。
予定の時刻はとうに過ぎている筈なのですが、ガイザー君は全くやる気がありません。
下の写真のようにちょろちょろと煙を噴出してはみんなを期待させて小休止、みたいな事を何度も繰り返すので、隣に居たおじさんは
「Oh〜Come On!」(おい、勘弁してくれよ)
などと、プチ切れです。
私はといえばそんなおじさんと顔を見合わせて苦笑いするばかり。
その上、九月ともなると、ご覧のような曇天時には急激に気温が下がるわけで・・・
そして、私は日本がまだ残暑が厳しかった頃なので、何も考えずに九月のイエローストーンへTシャツ一枚で行ってしまったわけで・・・
そんなわけで、皆様がウインドブレーカーや厚手のジャケットを羽織る中、好奇の目にさらされながらTシャツ一枚で、ぶるぶる震えながら、ガイザー君がやる気を出すのを待っておりました。
ガイザー大噴火
待つこと45分、まだです。
と、思いきや、私がちょっと余所見をしている隙に「Oh〜」と言うようなどよめきが起ったので、振り返ると、出てます、出てます。
しかし、その出方はまだ本調子ではないような感じです。
そして、そこに居た誰もが少しだけ予想していた通り、また沈黙です
そこに居合わせた皆さんも何か口々に文句を言っております。
そうです、私もその思わせぶりなガイザーの態度にはかなり腹が立っており、ともすると、ガイザーのことを口汚くののしりそうになります。
しかし、相手は自然です。
人間の身勝手な願望であれこれ文句をいってはいけないのです。
とは言いつつも、やはり身にしみる寒さはいかんともしがたく。
<少し出ました>
それから、さらに待つこと10分。
どっかーん!
まあ、実際はこんな音はしなかったのですが、私にはなんとなくそんな音がしたような気がするぐらい、勢いよくお湯が噴出しました。
あたりからは大歓声が起こって、まるでお祭り騒ぎです。
近くにいた若いカップルは記念のつもりか、キスしたりしていて、皆さんいい笑顔でした。
やはりイエローストーンへ来たら一度はこれを見ておかないと、なんとなく落ち着かないというか、すき焼きの具を買いに行って、ねぎを買い忘れたときのような、少し物足りない、残念な気持ちになってしまうので、これでひと落ち着きです。
さて、安心したところで、次回は周辺の間欠泉観光、そして、マンモスホットスプリングスです。
日本マイケル 担当 山崎でした。
ジャクソンレイクロッジを出発して、いよいよ、というか、やっとイエローストーンです。
イエローストーンの公園ゲートをくぐって、ぐねぐねと山道を行くわけですが、しばらく行くと、なんとも異様な光景が目に飛び込んできます。
分かりにくいかもしれませんが、右の写真のような光景です。
そうです、1988年のイエローストーンの山火事の傷跡です。
火災からかれこれ20年近くも経つというのに、いまだに焼けて枯れた木が無数に林立していて、湿度が少ないせいで、朽ちもせずに立ち枯れたままの巨木の林は、しらっちゃけた枯れた木の幹が、ちょっと骨のようで不気味です。
ムソルグスキーだったかの交響詩「禿山の一夜」はこんな光景をもとに作られたのではないかと思わせる光景でした。
「夜に走ったらおっかなそうだな」などと、ここを走ったのが夜でなかったことに胸をなでおろした私でした。
出ました、オールドフェイスフルイン
さてさて、禿山はともかくとして、次の目的地はあのオールドフェイスフルガイザーです。
イエローストーンの代表的な間欠泉ー、噴出間隔79分ー、噴出量4万リットルー、間欠泉の王者、オールド・フェイスフル・ガイザー!(リングアナウンス風)です。
と、その前に、まずはお宿のチェック。
ご覧下さい、これがオールドフェイスフルインです。
外から見ると、
「なになに?意外と小さいんですか?」
なんですが、中に入るとちょっと感動です。
大きさもそうなんですが、ご覧下さい!左の内観写真のように・・・って、またしても私のヘタな写真のせいで、全然よく分からないのですが、柱も階段も全て木造で、しかも、曲がった木は曲がったまま柱や階段の手すりに利用されていて、なんとも不均一な感じがとってもグットです。
手すりなどは、曲がった木を上手く組み合わせているので、でこぼこです。
でも、そのでこぼこを触りながら階段を上っていると、なんとなく、このホテルの製作者の自然に対する思い入れが伝わってくるような気がします。
曲がりくねった木をありのままの姿のまま利用する事によって生まれる不均一な調和に、削ったり捨てたりして真直ぐな木だけを使って建てた木造建築にはない美しさを見た気がしました。
などと感銘を受けている間に間欠泉の噴き出す時刻が近づいたのでそそくさとオールドフェイスフルガイザーへ向かいました。
早く出て来い間欠泉
ガイザー観光用のボードウォークにて待つこと約30分。
予定の時刻はとうに過ぎている筈なのですが、ガイザー君は全くやる気がありません。
下の写真のようにちょろちょろと煙を噴出してはみんなを期待させて小休止、みたいな事を何度も繰り返すので、隣に居たおじさんは
「Oh〜Come On!」(おい、勘弁してくれよ)
などと、プチ切れです。
私はといえばそんなおじさんと顔を見合わせて苦笑いするばかり。
その上、九月ともなると、ご覧のような曇天時には急激に気温が下がるわけで・・・
そして、私は日本がまだ残暑が厳しかった頃なので、何も考えずに九月のイエローストーンへTシャツ一枚で行ってしまったわけで・・・
そんなわけで、皆様がウインドブレーカーや厚手のジャケットを羽織る中、好奇の目にさらされながらTシャツ一枚で、ぶるぶる震えながら、ガイザー君がやる気を出すのを待っておりました。
ガイザー大噴火
待つこと45分、まだです。
と、思いきや、私がちょっと余所見をしている隙に「Oh〜」と言うようなどよめきが起ったので、振り返ると、出てます、出てます。
しかし、その出方はまだ本調子ではないような感じです。
そして、そこに居た誰もが少しだけ予想していた通り、また沈黙です
そこに居合わせた皆さんも何か口々に文句を言っております。
そうです、私もその思わせぶりなガイザーの態度にはかなり腹が立っており、ともすると、ガイザーのことを口汚くののしりそうになります。
しかし、相手は自然です。
人間の身勝手な願望であれこれ文句をいってはいけないのです。
とは言いつつも、やはり身にしみる寒さはいかんともしがたく。
<少し出ました>
それから、さらに待つこと10分。
どっかーん!
まあ、実際はこんな音はしなかったのですが、私にはなんとなくそんな音がしたような気がするぐらい、勢いよくお湯が噴出しました。
あたりからは大歓声が起こって、まるでお祭り騒ぎです。
近くにいた若いカップルは記念のつもりか、キスしたりしていて、皆さんいい笑顔でした。
やはりイエローストーンへ来たら一度はこれを見ておかないと、なんとなく落ち着かないというか、すき焼きの具を買いに行って、ねぎを買い忘れたときのような、少し物足りない、残念な気持ちになってしまうので、これでひと落ち着きです。
さて、安心したところで、次回は周辺の間欠泉観光、そして、マンモスホットスプリングスです。
日本マイケル 担当 山崎でした。