平和観音は宇都宮市の中心街から約8キロメートル西方に位置する大谷町にある。太平洋戦争の戦死者を追悼するため、終戦後間もない昭和23年(1948年)から6年かけて大谷石採石場跡の凝灰岩層壁面に総手彫りで彫られ
平和観音は宇都宮市の中心街から約8キロメートル西方に位置する大谷町にある。太平洋戦争の戦死者を追悼するため、終戦後間もない昭和23年(1948年)から6年かけて大谷石採石場跡の凝灰岩層壁面に総手彫りで彫られた像高88尺8寸8分(26.93メートル)、胴回り20メートルの石造観音菩薩立像である。竣工は昭和29年(1954年)、開眼は昭和31年(1956年)5月4日。飛田朝次郎が製作した。なお、平和観音は大谷寺のお前立ち観音になる。また、「大谷観音」の呼び名は大谷寺の大谷磨崖仏を指す。
像の前は広場となっており、平和観音像を目前に憩うことができる。また像周縁には階段・通路が整備され間近で見ることも可能であり、像上から大谷の町を見晴らすこともできる。