ならまちは、近鉄奈良駅から徒歩十数分ほど、奈良の街歩きスポットとして人気が高いエリア。その魅力は、江戸時代末期から明治、大正にかけての古い町家が残る街並み。そこでは昔からの商家が伝統を受け継いでいる一方、こ
ならまちは、近鉄奈良駅から徒歩十数分ほど、奈良の街歩きスポットとして人気が高いエリア。その魅力は、江戸時代末期から明治、大正にかけての古い町家が残る街並み。そこでは昔からの商家が伝統を受け継いでいる一方、こだわりを感じさせる新たなショップやカフェが、古い町家を利用して次々に誕生。歴史ある趣と新たな発見のコラボが多くの人を引きつけています。
ならまちの町家のまず第一の特徴は、格子の外観。外からは見えにくく、中からは外が見えるという昔の人の知恵です。また、間口が狭く奥行きが深い造りにも注目。間口が狭いのは、間口の広さによって税金がかけられたからだとか。また、誰もが「表通りに面して住みたい」と願ったことから、こんな家割りが行われたともいわれています。
こうした町家の内部を無料で公開している施設もあります。その一つが「ならまち格子の家」。中に入ると、“うなぎの寝床”ともいわれる細長い家の造りを実感できます。階段を有効利用して引き出しにした箱階段や、風情ある中庭も。このならまち格子の家は古い町家2軒を合体しており、保存公開している町家の隣には、情報提供のほか、イベントや休憩ができるスペースも。散策の途中でひと息つく場所としても利用できます。