酒船石(さかふねいし)は、奈良県明日香村岡の丘陵上に残る国指定史跡です。長さ約5.5m、幅約2.3m、厚さ約1mの大きな石の上面には、不思議な溜まりや溝が刻まれており、ひと目見るだけで「何のために造られたの
酒船石(さかふねいし)は、奈良県明日香村岡の丘陵上に残る国指定史跡です。長さ約5.5m、幅約2.3m、厚さ約1mの大きな石の上面には、不思議な溜まりや溝が刻まれており、ひと目見るだけで「何のために造られたのだろう」と想像をかき立てられます。
かつて酒をしぼるために使われたという伝承から「酒船石」と呼ばれていますが、油を造る施設、砂金や辰砂を精製する施設、水を使った祭祀施設など、用途にはさまざまな説があり、今もはっきりとは分かっていません。発掘調査では、周辺で石垣や亀形石造物なども確認され、酒船石一帯が飛鳥時代の特別な空間だったことがうかがえます。静かな木立の中にある巨石を眺めながら、古代の人々が石と水に込めた意味を思い描ける、明日香散策で立ち寄りたいミステリアスなスポットです。