八坂神社や
円山公園、
知恩院などからも近く、
知恩院から北へ
平安神宮方面へ向かう途中にあるのが青蓮院門跡です。
門跡とは、皇族や摂関家が代々住職を務めてきた格式高い寺院のこと。青蓮院は
三千院や妙法院と並び、天台宗の三門跡に数えられます。
八坂神社や
円山公園、
知恩院などからも近く、
知恩院から北へ
平安神宮方面へ向かう途中にあるのが青蓮院門跡です。
門跡とは、皇族や摂関家が代々住職を務めてきた格式高い寺院のこと。青蓮院は
三千院や妙法院と並び、天台宗の三門跡に数えられます。
お寺の由来は、天台宗の開祖、最澄が比叡山の山頂に造った住坊のひとつ青蓮坊が起源といわれています。
1144(天養元)年に第12代住職、行玄(ぎょうげん)が門跡寺院としての初代となり、鳥羽法皇の命により青蓮院となりました。
また、江戸時代の1788(天明8)年、
京都御所が炎上した際には後桜町上皇が青蓮院を仮御所として避難された歴史もありました。長く皇室ゆかりの歴史を受け継いでいることから「粟田御所(あわたごしょ)」とも呼ばれています。
境内全域が国の史跡に指定され、宸殿や小御所、車寄せと呼ばれる玄関、客殿である華頂殿など雅な建物が廊下で結ばれているのが特徴的です。
また、龍心池を中心とした庭園は、お寺の背後にある粟田山を借景に山裾を利用して回遊しながら観賞する地泉回遊式庭園。室町時代の絵師であり文化人でもあった相阿弥(そうあみ)の作と伝わり、華頂殿から眺めるのがおすすめです。
華頂殿の北東側にある、作庭にも秀でた大名、小堀遠州作と伝わる霧島の庭も見どころで、山裾の斜面に植えた霧島ツツジが5月の連休頃になると真っ赤に咲き誇ります。
最近では現代作家、木村英輝氏による華頂殿の襖絵が話題になりました。60面の襖絵は青の幻想、生命賛歌、極楽浄土の3部構成になっていて、鮮やかな色使いが目を引きます。