熱海温泉はかつて「熱海七湯」と呼ばれる7か所から自噴していましたが、明治以降の源泉開発で徐々に自然湧出の源泉は減り、大正時代にはその多くが姿を消しました。その後、「大湯間けつ泉」は1962(昭和37)年、残
熱海温泉はかつて「熱海七湯」と呼ばれる7か所から自噴していましたが、明治以降の源泉開発で徐々に自然湧出の源泉は減り、大正時代にはその多くが姿を消しました。その後、「大湯間けつ泉」は1962(昭和37)年、残り6つは1998(平成10)年に人工的に復元。すべてが熱海銀座商店街周辺に集まっています。
7つある源泉のなかで、いちばんの必見スポットが「大湯間けつ泉」。温泉の神様を祀る「湯前神社」の手前にあります。かつては世界三大間欠泉のひとつに数えられたほどで、轟音とともに湯と蒸気を交互に激しく噴き出し、地面を揺らす勢いだったとか。1923(大正12)年の関東大震災を機に噴出が止まってしまったことから、ポンプで湯を噴き上げる人工的な間欠泉として整備されました。現在は4分おきに3分間ほど噴出する姿を間近に見ることができます。
また「大湯間けつ泉」から100mほどの距離にある「小沢の湯」は、温泉地らしい体験ができると人気の場所。高温で湧き出す蒸気を使って、自由に温泉たまごを作ることができます。卵は持っていく必要がありますが、目の前にある酒店で1個から購入可能です。(なお、天候などの影響で蒸気が減少している場合、温泉たまごを作れないこともあるそうです。)
その他の「熱海七湯」は、河原湯、野中の湯、風呂の湯、佐治郎の湯、清左衛門の湯。いずれも無料でいつでも見学できます。