ミシュラン2ツ星の「草喰 なかひがし」 に行きました。

ここの店名の通り大将自ら、

近くの農家や山に出向き、直接、野菜や山草を仕入れています。

ここも予約困難な店として有名です。

毎月１日に翌月分の予約を承ります。

すぐに予約で一杯になってしまいます。

場所は銀閣寺近くで、祇園から少し離れています。

京都駅からタクシー往復で約5000円ぐらいかかりました。

外観は他の懐石料理店よりも比較的シンプルです。

店内は1階が漆塗りの美しいカウンターで、2階が個室となっています。

既にカウンターが予約で一杯であったため、2階の個室で頂きました。

個室は2部屋あり、団体利用の場合は襖を外して1つの部屋にします。

八寸
栗、押しつぶした銀杏、鹿の海苔巻き、戻り鰹、
祇園豆、そなまま食べれる
柿、とんぶり、三つ葉の茎、黄粉
丹波の黒豆、
黒川茸の揚げ物

先付
カラスミのおこわ

椀物
栃餅の白味噌仕立て

焼物
子持ち鮎、稲穂揚げた物、鮎のテリーヌ、オレンジ、葱、黒大根

造り
鰹の造り、酒盗のジュレ、すいば、ほうれん草、蕪

炊合せ
大根の桂剥き、琵琶湖の鰻、坂本菊、人参、水菜

雀の小鉢
鯖、米を入れて発酵
鮒鮨と同じ造りです。この一品だけ非常に塩気と臭みがありました。
通の方には、たまらないのかもしれませんが、私は合いませんでした。

強肴
鯉の鱗の唐揚げと皮は、湯引きしています。
摩り下ろし大根、乾燥醤油
うろこのパリパリとした食感も良く美味しかったです。

米がご飯に変わる瞬間
アルデンテで頂きます。
冷めないうちにと言われすぐに食べました。
あ、確かにアルデンテだ！といった感想ですね。

止肴
お浸しです。椎茸、もってのほかという菊の花
出汁が美味しいです。

おくどのご飯
おコゲは、塩を付けて頂きます。
メバル、香物

カウンターのお客さんが皆さんお帰りになられたので、下のカウンターに移動してデザートを頂きました。

食後のシャーベット
柿の炙り、人参の茎を摩り下ろしたものをシャーベット状にしています。
枝の形のチョコ、野苺が添えられています。

水出しコーヒー

黒糖の金平糖

カウンターと大将を貸切状態でした。

一仕事終えた後なので大将も上機嫌で、次の写真は、こういう風に撮ろうかと何枚も気さくに応じてくれました。

コース料理を一通り食べ終わった感想としては、

草喰という名の通り、摘草を中心とした自然の食材を主に利用し、その素材の味を最大限引き出しています。

この料理を絶賛する方もいれば、水気の多い一品が中心で、メインと呼べる魚や肉がなく

ステーキ愛好家、若い世代の方、プロスポーツ選手や外国人には受け入れ難いかもしれません。

接客に関しては、一見さんには、高圧的であったり、冷たくあしらう京都の懐石料理店が多い中、

こちらは、どなたにも心のこもった温かい接客をしてくれます。

お代も周辺のミシュラン掲載されている懐石料理店よりは高くないです。

食器、盛付、接客に秀でた名店です。